総会報告
一般社団法人日本がん看護学会 2025年度学会総会議事録
- 日時:
- 2025年2月22日(土) 17:20~18:30
- 場所:
- グランドメルキュール札幌大通公園(第1会場 ボールルームABC)
1. 開会
司会の片岡副理事長より、2024年12月31日現在の正会員数は5,254名であり、現在の出席者数106名、委任状提出709名であり、定款第61条の開催要件を満たしているため、開会する旨の挨拶がなされた。
定款第60条に従い、議長として鈴木理事長が指名された。
2. 理事長挨拶
鈴木理事長より挨拶が行われた。
3. 報告
1)2024年度理事会、社員総会報告
鈴木理事長より、2024年度の理事会、書面理事会の開催報告がなされた。
理事会報告として、学術集会の企画及び運営、学術集会長の推薦、各委員会の事業計画・予算案の審議、選挙管理委員の選出、プライバシーポリシーの改訂、能登半島地震に伴う会費免除の検討、及び災害に関する会費免除に関わる申し合わせの整備、小林がん学術振興会助成金「がん看護に関わる看護師継続教育」への申請、小林がん学術振興会助成金「がん看護に関わる専門看護師海外研修」への申請及び海外研修の実施、学術集会補助金増額の検討、2027年度アジアがん看護学会・国際がん看護学会合同開催の検討等が報告された。
2)2024年度庶務報告
増島理事より、会員動向の報告及び庶務報告が行われた。会費納入について、年会費未納者への通知と2年度以上会費未納者の退会処理を行ったこと等について報告された。
3)2024年度事業報告
(1) 編集委員会
作田理事より、2024年度事業報告として、委員会の開催、日本がん看護学会誌第37巻ならびに第38巻の査読・発行作業、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、2025-2026年度専任査読読者の選出作業等について報告された。
2025年度事業計画について、学会誌の査読・編集作業、学術集会における委員会企画研修会の企画・開催、査読者研修会の企画・開催等が報告された。
(2) 教育活動委員会
渡邊理事より、2024年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、日本放射線腫瘍学会・日本がん看護学会共催がん放射線治療看護セミナーの開催、学術集会教育セミナー運営、がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業の推進、がん看護に関わる看護師継続教育事業の推進、がん看護におけるコンピテンシーの公開、標準がん看護研修・最新がん看護教育コンテンツの作成・公開、学術奨励賞(教育・実践部門)選考等が報告された。
2025年度事業計画について、がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業 の企画・実施、がん看護におけるコンピテンシーに基づいた標準がん看護教育コンテンツの作成・公開、専門看護師・認定看護師更新用の教育・研修に関する企画、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、学術集会教育セミナー運営、日本放射線腫瘍学会・日本がん看護学会共催 がん放射線治療看護セミナー企画・運営、学術奨励賞(教育・実践部門)選考、がん看護に関わる看護師継続教育事業の企画・実施等が報告された。
(3) 学術委員会
林 直子理事より、2024年度事業報告として、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、研究助成選考、学術奨励賞(研究部門)選考、がん看護に関する知見のデータベースシステム構築、若手研究者の支援に関するニーズ調査、国際学会発表助成事業の推進等について報告された。
2025年度事業計画について、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、研究助成・学術奨励賞(研究部門)の選考、がん看護に関する知見のデータベースシステム構築、若手研究者支援のための研究に関するニーズ調査結果の公開・及び調査結果に基づく事業の検討、国際学会発表助成事業の推進等が報告された。
(4) 会則・広報委員会
川村理事より、2024年度事業報告として、委員会の開催、学会WEBページの管理と更新、SNSによる情報発信、及びSNS利用促進のための広報の検討、会則・規程等の管理と改正への対応、新着掲載論文の配信等について報告された。
2025年度事業計画について、学会WEBページの管理運営、SNSの利用促進、会則・規程等の管理と改正への対応、新着掲載論文の配信等が報告された。
(5) 社会連携委員会
花出理事より、2024年度事業報告として、委員会の開催、Nursing Science Café の企画・運営、市民公開講座の企画・運営、第38回学術集会におけるLAVENDER RING×JSCNポスター展の企画・運営、「学術集会における日本がん看護学会患者・家族参画プログラム申し合わせ」の作成、第39回学術集会における患者・家族参画プログラムの企画等について報告された。
2025年度事業計画について、Nursing Science Café、及び市民公開講座の企画・運営、学術集会における患者・家族参画プログラムの企画・運営等が報告された。
(6) 国際活動委員会
水野理事より、2024年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における国際活動委員会主催シンポジウムの開催、及び学術集会国際シンポジウム(教育活動委員会との合同企画)の企画、学会WEBページへの国際情報の掲載、ISNCC、AONSとの情報交流等について報告された。
2025年度事業計画について、学術集会国際シンポジウム(教育活動委員会との合同企画)の開催、学術集会における国際活動委員会主催企画の検討、学会WEBページを通した国際交流、2027年度AONS/ISNCCの合同学術集会開催準備支援等が報告された。
(7) 特別関心活動グループ委員会
阿部理事より、2024年度事業報告として、委員会・SIG代表者会議の開催、SIGの運営支援とSIG活動の可視化への取り組み、学習会の開催支援、学術集会におけるSIGフォーラム・ポスター展示の開催等について報告された。
2025年度事業計画について、SIG活動の運用支援と活動可視化への取り組み、新規SIG設置の相談・支援及び開拓、SIG代表者会議の開催、学術集会におけるSIGポスター展示の開催、学習会に関する検討・支援等が報告された。
(8) ガイドライン委員会
飯野理事より、2024年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における委員会主催シンポジウムの企画・開催、RTガイドラインの作成推進及び発行のための支援、EVガイドライン発行及び普及後の評価(調査)のための活動、EVガイドラインの論文化の活動、がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン改訂に向けての活動等について報告された。
2025年度事業計画について、学術集会における委員会主催シンポジウムの企画・開催、急性放射線皮膚炎のケアに関するガイダンス(仮称)の作成支援、がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン改訂に関する活動支援、新たな分野のガイドライン等のニーズ把握・作成支援・必要性等の検討等が報告された。
(9) がん看護技術開発委員会
林 ゑり子理事より、2024年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催、看保連関連の検討会への出席、2023年日本がん看護学会会員による調査結果(がん患者指導管理料算定の現状)の公開等が報告された。
2025年度事業計画について、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催、令和8年度診療報酬改定に関する技術提案に関する看保連との情報共有・連携・会議参加、令和8年度診療報酬改定に向けた対応等が報告された。
(10) 倫理委員会
片岡副理事長より、2024年度事業報告として、委員会の開催、研究倫理審査の実施等について報告された。
2025年度事業計画について、研究開始前の研究計画の審査及び研究開始後の継続の適否、計画変更の審査等の実施、研究課題に関する利益相反マネジメント審査の実施、その他、学会活動における倫理的な検討を必要とする事項の審議等が報告された。
(11) 利益相反委員会
片岡副理事長より、2024年度事業報告として、理事・監事・委員会委員の定期報告ならびに第39回学術集会運営委員長の利益相反に関する審査、ガイドライン作成関係者の利益相反審査等について報告された。
2025年度事業計画について、理事・監事・委員会委員の利益相反の就任前利益相反に関する審査、ガイドライン作成関係者の利益相反に関する審査、SIG ならびに地方分科会の研修会等における演者・講師の利益相反審査、その他、利益相反事項に関わる検討等が報告された。
(12) 災害対策委員会
宮下理事より、2024年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催、がん看護における災害時の情報共有ネットワーク・情報共有ツールの検討、学会WEBページを使用した情報発信の在り方に関する検討、COVID-19に伴う外来がん薬物療法を受ける患者・家族への看護実践の手引き(第2.0版)作成後の評価、及び今後の災害対策に関するニーズ調査の実施等が報告された。
2025年度事業計画について、学会WEBページ「災害に関する情報ページ」の改訂(新型コロナウイルス関連特設ページとの統合)、メール等で情報提供、日本がん看護学会会員の災害対策に関する支援ニーズ調査の結果に基づく学会としての支援の検討、学術集会における委員会主催研修の企画・開催等が報告された。
(13) 地方分科会委員会
高木理事より、2024年度事業報告として、委員会の開催、地方分科会の開催募集と地方分科会運営助成金申請の審査、地方分科会の開催、地方分科会企画・運営フロー等見直し、及び2025年度募集要項の作成、学術集会における委員会主催研修会の準備・開催等が報告された。
2025年度事業計画について、地方分科会の開催募集・各地区での開催、地方分科会開催時の運営方法の評価と修正、学会への入会推進方法検討・実施・評価、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催等が報告された。
4)2024年度代議員・理事・監事選出結果報告
鈴木理事長より、2024度代議員選挙結果、理事・監事選出結果について報告された。
5)2024年度がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業報告
渡邊理事より、公益財団法人小林がん学術振興会による「がん看護に関わる専門看護師海外研修事業助成」を得て、3名の研修者がOncology Nursing Society49th Annual Congressへ参加し、CNS・NPと交流会を実施したことが報告された。
6)2024年度がん看護に関わる看護師継続教育事業報告
渡邊理事より、公益財団法人小林がん学術振興会による「がん看護に関わる看護師継続教育の助成事業」の助成を得て、第39回日本がん看護学会学術集会における教育活動・国際活動委員会合同企画である国際シンポジウム「がん薬物療法のオンコロジックエマージェンシー」を開催予定であることが報告された。
7)2024年度研究助成事業報告
林 直子理事より、2024年度の研究助成に1名の応募があり、審査の結果1名へ助成を行ったことが報告された。
8)2024年度国際学会発表助成事業報告
林 直子理事より、2024年度の国際学会発表助成に1名の応募があり、審査の結果1名へ助成を行ったことが報告された。
9)2024年度日本がん看護学会各賞受賞者
鈴木理事長より、学会賞として神田 清子氏(新潟県立看護大学 学長)、学術奨励賞研究部門として筆頭著者の湯浅 幸代子氏(甲南女子大学 看護リハビリテーション学部)、岡田 弘美氏(東京医療保健大学 医療保健学部)、学術奨励賞 教育実践部門として東北がん看護専門看護師会(団体代表者:富澤 あゆみ(ひとつぶ診療所))が受賞したことが報告された。
10)2024年度決算について
(1) 2024年度決算
田中理事より、2024年度決算の報告が行われた。黒字決算となり、背景として、第38回学術集会からの収支残高繰入、旅費や会議費の削減、予定していた事業の次年度への繰り越し等があげられることが説明された。また、理由書に基づき各委員会予算残額等について説明された。
(2) 2024年度会計監査
荒尾監事より、監査報告書に沿って監査報告が行われた。
11)2027年度アジアがん看護学会・国際がん看護学会合同開催について
鈴木理事長より、2027年度アジアがん看護学会・国際がん看護学会合同開催について、開催国は日本、日本がん看護学会共催とすることが報告された。
12)2025年度事業計画、予算について
(1) 2025年度事業計画
鈴木理事長より、総会資料に沿って2025年度事業計画が報告された。
(2) 2025年度予算
田中理事より、2025年度予算について資料に沿って報告が行われた。会費収入に関し、現会員からの会費納入率84%を想定して算出していること、各委員会の予算に関しては各委員会から提出した予算案を反映していること、がん看護に関わる専門看護師海外研修における小林がん学術振興会助成金、及び学術集会準備金が400万円に増額したこと等が説明された。
13)第42回日本がん看護学会学術集会長の決定について
鈴木理事長より、第42回日本がん看護学会学術集会長として、片岡 純氏(愛知県立大学 看護学部)が選出されたことが報告された。
4. 第40回日本がん看護学会学術集会長挨拶
第40回日本がん看護学会学術集会長の荒尾 晴惠氏より挨拶が行われた。日程と場所について、2026年2月21日(土)~22日(日)に、大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)にて、開催を予定していることが報告された。
5. 閉会
司会の片岡副理事長より、出席者数131名、委任状提出が709名であり、定款第61条の開催要件を満たしていることが報告され、閉会の挨拶がなされた。
以上で、一般社団法人日本がん看護学会 2025年度学会総会は開会した。