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総会報告

一般社団法人日本がん看護学会 2024年度学会総会議事録

日時:
2024年2月24日(土) 17:00~18:00
場所:
神戸国際展示場第1会場 (2号館コンベンションホール北)

1. 開会

 司会の片岡副理事長より、2023年12月31日現在の正会員数は5,303名であり、現在の出席者数106名、委任状提出516名であり、定款第61条の開催要件を満たしているため、開会する旨の挨拶がなされた。
 定款第60条に従い、議長として鈴木理事長が指名された。

2. 理事長挨拶

 鈴木理事長より挨拶が行われた。

3. 報告

1)2023年度理事会、社員総会報告

 鈴木理事長より、2023年度の理事会、書面理事会の開催報告がなされた。
 理事会報告として、学術集会の企画及び運営、各委員会の事業計画・予算案の審議、学会学術集会長の推薦、入会資格の検討、インボイス制度への対応、理事長・副理事長の選任、指名理事の推薦、がん専門相談員研修提供ネットワーク構築事業への協力、学会賞、及び学術奨励賞候補者の推薦、ISNCCへの寄付、小林がん学術振興会「がんの専門的な知識・技能を有する看護師を対象とした最新のがん薬物療法分野における継続教育に関する助成⁻2023 年度がん看護に関わる専門看護師海外研修事業助成」への申請、SGH看護特別賞への推薦、令和5年度がん対策推進総合研究事業への研究協力等が報告された。

2)2023年度庶務報告

 増島理事より、会員動向の報告及び庶務報告が行われた。会費納入について、年会費未納者への通知と2年度以上会費未納者の退会処理を行ったこと、2024年度代議員・役員選挙の準備、会員専用ページの一部修正、個人情報保護規程の修正等について報告された。

3)2023年度事業報告

(1) 編集委員会

 作田理事より、2023年度事業報告として、委員会の開催、日本がん看護学会誌第37巻の査読・発行作業、機関リポジトリページの整備、委員会主催査読者研修の企画と開催、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催について報告された。
 2024年度事業計画について、学会誌の査読・編集作業、学術集会における委員会企画研修会の開催、次期専任査読者の選出作業が報告された。

(2) 教育活動委員会

 渡邊理事より、2023年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、日本放射線腫瘍学会・日本がん看護学会共催 がん放射線治療看護セミナーの開催、学術集会教育セミナー運営、がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業の推進、がん看護におけるコンピテンシー案の作成、標準がん看護研修・最新がん看護教育コンテンツの検討、日本がん看護学会 学術奨励賞教育・実践部門候補者選考等が報告された。
 2024年度事業計画について、がん看護におけるコンピテンシーの策定、標準がん看護研修・最新がん看護教育コンテンツの作成、がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業 企画・実施、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、学術集会教育セミナー運営、日本放射線腫瘍学会・日本がん看護学会共催 がん放射線治療看護セミナー企画・運営、日本がん看護学会 学術奨励賞教育・実践部門候補者選考等が報告された。

(3) 学術委員会

 林 直子理事より、2023年度事業報告として、学術集会における委員会主催研修会の企画、2024年度研究助成選考、2023年度学術奨励賞(研究部門)選考、がん看護に関する知見のデータベースシステム構築の検討等について報告された。
 2024年度事業計画について、研究助成・学術奨励賞(研究部門)の選考、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、国際学会発表助成事業の推進、若手研究者支援のための研究に関するニーズ調査、がん看護に関する知見のデータベースシステム構築、がん看護の優先性の高い研究課題の抽出に関わる事業等が報告された。

(4) 会則・広報委員会

 川村理事より、2023年度事業報告として、委員会の開催、学会WEBページの管理と更新、SNSの利用促進、会則・規程等の管理と改正への対応、新着掲載論文の配信等について報告された。
 2024年度事業計画について、学会WEBページの管理運営、SNSの利用促進、会則・規程等の管理と改正への対応、新着掲載論文の配信等が報告された。

(5) 社会連携委員会

 花出理事より、2023年度事業報告として、委員会の開催、Nursing Science Café 2023のオンデマンド配信、第37回学術集会における将来構想委員会 社会連携活動企画の開催、Nursing Science Café 2024・市民公開講座の企画、第38回学術集会におけるLAVENDER RING×JSCNポスター展の企画、緩和ケア関連団体会議への参加について報告された。
 2024年度事業計画について、Nursing Science Café・市民公開講座の企画・運営、LAVENDER RING×JSCNポスター展の運営、学術集会における患者・家族参画プログラムの仕組みの検討、第39回学術集会における患者・家族参画プログラムの企画等が報告された。

(6) 国際活動委員会

 水野理事より、2023年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における国際交流シンポジウムの企画と開催、学会WEBページへの国際情報の掲載、ISNCC、AONSとの情報交流等について報告された。
 2024年度事業計画について、学術集会における国際活動委員会シンポジウムの企画と開催、学会WEBページを通した国際交流等が報告された。

(7) 特別関心活動グループ委員会

 阿部理事より、2023年度事業報告として、委員会・SIG代表者会議の開催、SIGの運営支援とSIG活動の可視化への取り組み、学習会の開催支援、ハイブリッド学習会開催の課題の検討・対応、新規SIG設置の支援と開拓、学術集会におけるSIGフォーラム開催等について報告された。
 2024年度事業計画について、SIG活動の運用支援と活動可視化への取り組み、新規SIG設置の相談・支援および開拓、SIG代表者会議の開催、学術集会におけるSIGフォーラムの企画と開催、学習会に関する検討・支援等が報告された。

(8) ガイドライン委員会

 飯野理事より、2023年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における委員会主催シンポジウムの企画・開催、EVガイドライン発行および普及、評価(調査)のための活動、RTガイドラインの作成推進および発行のための支援等について報告された。
 2024年度事業計画について、学術集会における委員会主催シンポジウムの企画・開催、EVガイドライン発行および普及後の評価(調査)のための活動、RTガイドラインの作成推進および発行のための支援、既存のガイドラインの改訂企画の検討と改訂作業の始動支援、新たな分野のガイドラインの必要性等の検討等が報告された。

(9) がん看護技術開発委員会

 林 ゑり子理事より、2023年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催、令和6年度診療報酬改定関連および看保連との連携・調整、がん患者指導管理料算定の現状およびニーズに関する調査等が報告された。
 2024年度事業計画について、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催、診療報酬改定に向けたニーズ調査の分析・結果報告、令和6年度診療報酬改定に関する技術提案に関する看保連との情報共有、連携、会議参加、令和6年度診療報酬改定(介護報酬同時改訂)に向けた対応等が報告された。

(10) 倫理委員会

 片岡副理事長より、2023年度事業報告として、委員会の開催、研究倫理審査の実施等について報告された。
 2024年度事業計画について、研究開始前の研究計画の審査および研究開始後の継続の適否、計画変更の審査等の実施、研究課題に関する利益相反マネジメント審査の実施、その他、学会活動における倫理的な検討を必要とする事項の審議等が報告された。

(11) 利益相反委員会

 片岡副理事長より、2023年度事業報告として、ガイドライン作成に関わる者の利益相反報告システムの稼働、理事・監事・委員会委員の就任前利益相反に関する審査、ガイドライン作成に関わる者の利益相反審査、「学術集会における演題抄録および発表に関する申し合わせ」の修正、SIGならびに地方分科会における講師等の利益相反報告・審査等について報告された。
 2024年度事業計画について、理事・監事・委員会委員、学術集会関連の利益相反の定期審査、ガイドライン作成にかかわる者の利益相反審査、SIG ならびに地方分科会の研修会等における演者・講師の利益相反審査、その他、利益相反事項に関わる検討等が報告された。

(12) 災害対策委員会

 増島理事より、2023年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催、がん看護における災害時の情報共有ネットワーク、情報共有ツールの検討、学会WEBページを使用した情報発信の在り方に関する検討、COVID-19に伴う外来がん薬物療法を受ける患者・家族への看護実践の手引き(第2.0 版)作成後の評価等が報告された。
 2024年度事業計画について、学会WEBページ「災害に関する情報ページ」の改訂(新型コロナウイルス関連特設ページとの統合)およびメール等で情報提供、日本がん看護学会会員の災害対策に関する支援ニーズ調査、学術集会における委員会主催研修の企画・開催等が報告された。

(13) 地方分科会委員会

 高木理事より、2023年度事業報告として、委員会の開催、地方分科会の開催募集と地方分科会運営助成金申請の審査、地方分科会(各地区)での開催、地方分科会企画・運営フロー等見直し、及び2024年度募集要項の作成、学術集会での委員会企画、準備等が報告された。
 2024年度事業計画について、地方分科会の開催募集・各地区での開催、地方分科会開催時の運営方法の評価と修正、学会への入会推進方法検討・実施・評価、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催等が報告された。

4)2023年度がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業報告

 渡邊理事より、公益財団法人小林がん学術振興会による「がんの専門的な知識・技能を有する看護師を対象とした最新のがん薬物療法分野における継続教育に関する助成⁻2023年度がん看護に関わる専門看護師海外研修事業助成」について、4名の研修者がOncology Nursing Society48th Annual Congressへ参加し、施設見学や現地のCNS・NPと交流会を実施したことが報告された。

5)2023年度研究助成事業報告

 林 直子理事より、2023年度の研究助成に2名の応募があり、審査の結果2名へ助成を行ったことが報告された。

6)2023年度日本がん看護学会各賞受賞者

 鈴木理事長より、学会賞受賞者として、渡邉 眞理氏(湘南医療大学 保健医療学部 看護学科)、学術奨励賞研究部門受賞者として筆頭著者の小西 玲奈氏(四天王寺大学 看護学部)、本多 恵子氏(上武大学 看護学部)、高根 秀成氏(東北福祉大学 健康科学部 保健看護学科)が報告された。

8)2023年度決算について

(1) 2023年度決算

 田中理事より、2023年度決算についての説明が行われた。黒字決算となり、背景として、第37回学術集会からの収支残高繰入、旅費や会議費の削減等があげられることが説明された。また、理由書に基づき委員会予算残額について説明された。

(2) 2023年度会計監査

 雄西監事より、監査報告書に沿って監査報告が行われた。

8)国際学会発表助成事業について

 林 直子理事より、国際学会発表助成選考委員会規程、国際学会発表助成選考委員会内規、2024年度国際学会発表助成 募集要項が説明された。

9)2024年度事業計画、予算について

(1) 2024年度事業計画

 鈴木理事長より、総会資料に沿って2024年度事業計画が説明された。

(2) 2024年度予算

 田中理事より、2024年度予算について資料に沿って説明が行われた。会費収入に関し、現会員からの会費納入率85%を想定して算出していること、各委員会の予算に関しては各委員会から提出した予算を反映していること、予算額が増加している委員会については、理由書を添付していることが説明された。

10)2024年度選挙について

 増島理事より、選挙管理委員会の選出と承認、及び代議員選挙・役員選挙の実施時期等について報告された。

11)第41回日本がん看護学会学術集会長の決定について

 鈴木理事長より、第41回日本がん看護学会学術集会長は、平松 貴子氏(川崎医科大学附属病院 看護部長(がん看護専門看護師))に決定したことが報告された。

4. 第39回日本がん看護学会学術集会長挨拶

 第39回日本がん看護学会学術集会長の川村 三希子氏より挨拶が行われた。日程と場所について、2025年2月22日(土)~23日(日)に、グランドメルキュール札幌大通公園(旧ロイトン札幌)、札幌市教育文化会館にて、ハイブリッド開催を予定していることが報告された。

5. 閉会

 司会の片岡副理事長より、出席者数111名、委任状提出が516名であり、定款第61条の開催要件を満たしていることが報告され、閉会の挨拶がなされた。

 以上で、一般社団法人日本がん看護学会 2024年度学会総会は開会した。