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総会報告

一般社団法人日本がん看護学会 2023年度学会総会議事録

日時:
2023年2月25日(土) 17:00~18:10
場所:
パシフィコ横浜ノース 第1会場 G301+G302

1. 開会

 司会の荒尾副理事長より、2022年12月31日現在の正会員数は5,314名であり、現在の出席者数167名、委任状提出691名、合計858名であり、定款第61条の開催要件を満たしているため、開会する旨の挨拶があった。
 定款第60条に従い、議長として渡邉理事長が指名された。

2. 理事長挨拶

 渡邉理事長より挨拶が行われた。

3. 報告

1)2022年度理事会、社員総会報告

 渡邉理事長より、2022年度の理事会、書面理事会、社員総会の開催報告が行われた。
 理事会で取り組んだことについて、学術集会の企画及び開催、投稿規程及び査読体制の改訂、学会誌の発行、教育セミナー、委員会主催研修会の企画及び開催、がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業公募、特別関心活動グループの活動支援、診療報酬改定に向けた調査の計画と実施、ガイドラインの作成、がん看護に関する国内外の情報発信、ナーシング・サイエンス・カフェ事業の企画と開催、日本がん看護学会の表彰に関する事業、研究倫理審査の事業、利益相反マネジメントの事業、将来構想推進に関する組織化、地方分科会事業の運用、代議員・役員選挙の実施等が報告された。

2)2022年度庶務報告

 鈴木理事より、会員動向の報告及び庶務報告が行われた。会費納入について、年会費未納者への通知と2年度以上会費未納者の退会処理を行ったこと、2022年度代議員・役員選挙の実施、会員専用ページの一部修正等について報告された。

3)2022年度事業報告

(1) 編集委員会

 佐藤理事より、2022年度事業報告として、委員会の開催、日本がん看護学会誌第36巻の査読・発行作業、機関リポジトリ・転載許可申請ページの整備、2023年~2024年度専任査読者の選出、学術集会における編集委員会主催研修会の企画と開催について報告された。
 2023年度事業計画案について、学会誌の査読・編集作業、学術集会における委員会企画研修会の開催、査読者対象研修会の開催等が報告された。

(2) 教育・研究活動委員会

 梅田理事より、2022年度事業報告として、委員会の開催、最新がん看護研修「知識編」「実践編」の開催、標準がん看護研修計画の検討、放射線治療セミナー、第36回学術集会教育セミナー、委員会企画シンポジウム、がん看護専門看護師海外研修助成事業、研究助成事業等について報告された。また、次年度は、委員会再編に伴い、教育活動委員会、学術委員会に改組することが説明された。
 教育活動委員会における2023年度事業計画案について、がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業、がん看護研修、がん放射線治療看護セミナー、学術奨励賞教育・実践部門候補者選考、学術集会教育セミナーの開催、将来構想案の実現方法の検討等が報告された。
 学術委員会における2023年度事業計画案について、研究助成事業、学術奨励賞(研究部門)候補者選考、学術集会委員会主催セミナー企画、将来構想案の実現方法の検討等が報告された。

(3) 会則・渉外委員会/日本看護系学会協議会

 秋元理事より、2022年度事業報告として、委員会の開催、学会WEBページの管理と更新、ナーシング・サイエンス・カフェの企画・運営、JANA及び緩和ケア関連団体会議への参加と連携、会則・規定等の管理と改正への対応等について報告された。また、次年度は、委員会再編に伴い、会則・広報委員会、社会連携委員会に改組することが説明された。
 会則・広報委員会における2023年度事業計画案について、会員資格基準に関する内規の原案作成、細則や規程に関する管理や原案作成、学会WEBページの管理と更新、SNSの管理運営、学会誌新着論文の定期配信、会員増・入会促進のための活動等が報告された。
 社会連携委員会における2023年度事業計画案について、ナーシング・サイエンス・カフェ及び市民公開講座の企画・運営、JANA及び緩和ケア関連団体会議への参加、他団体・関連組織・患者団体と連携、社会への提言や声明等の発信、行政や政府等へのアプローチ等が報告された。

(4) 国際活動委員会

 水野理事より、2022年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における国際交流シンポジウムの企画立案、学会ホームページへの国際情報の掲載、ISNCC、AONSとの情報交流等について報告された。
 2023年度事業計画案について、学術集会における国際活動委員会企画の検討と開催、学会ホームページを通した国際交流等が報告された。

(5) 特別関心活動グループ委員会

 国府理事より、2022年度事業報告として、委員会・SIG代表者会議の開催、SIGの運営支援とSIG活動の可視化への取り組み、オンライン学習会の開催支援、新規SIG設置の支援と開拓、SIGフォーラム開催等について報告された。
 2023年度事業計画案について、SIG活動の運用支援と活動可視化への取り組み、新規SIG設置の支援、SIG代表者会議の開催、SIGフォーラムの開催等が報告された。

(6) ガイドライン委員会

 矢ヶ崎理事より、2022年度事業報告として、委員会の開催、「がん薬物療法に伴う血管外漏出に関する合同ガイドライン2023年版(第3版)[外来がん化学療法看護ガイドライン1:改訂・改題]の発刊、ならびに「急性放射線皮膚炎ケアガイドライン(仮称)」作成の推進支援、委員会主催研修会・シンポジウムの開催等について報告された。
 2023年度事業計画案について、委員会主催研修会・シンポジウムの企画・開催、EVガイドライン普及、評価(調査)のための活動、RTガイドラインの作成推進および発行のための支援、既存のガイドラインの改訂企画および新たな分野のガイドラインの必要性等の検討等が報告された。

(7) がん看護技術開発委員会/日本看護系学会等社会保険連合(看保連)

 森理事より、2022年度事業報告として、委員会の開催、委員会主催研修会の企画・開催、がん患者指導管理料イ・ロの算定介入に関する実態調査の示説発表、看保連との連携・調整等が報告された。
 2023年度事業計画案について、令和6年度診療報酬改定(介護報酬同時改訂)に向けた対応、委員会企画研修会・シンポジウムの企画と開催、学会員対象の診療報酬に関するニーズ・算定状況実態調査の実施等が報告された。

(8) 表彰委員会

 神田理事より、2022年度事業報告として、委員会の開催、2022年度日本がん看護学会学会賞・学術奨励賞(研究部門)・(教育・実践部門)の選考と理事会への推薦、表彰式の運営準備等について報告された。また、次期委員会再編に伴い、表彰委員会は発展的解消となることが説明された。

(9) 倫理委員会

 荒尾副理事長より、2022年度事業報告として、委員会の開催、研究計画書の審議、終了報告の確認、研究倫理審査に関する細則の改訂、人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針改正に伴う対応等について報告された。
 2023年度事業計画案について、研究倫理審査の実施、研究課題に関する利益相反マネジメント審査の実施、その他、学会活動における倫理的な検討等が報告された。

(10) 利益相反委員会

 荒尾副理事長より、2022年度事業報告として、委員会の開催、学術集会のCOI報告事項に関する書式改訂、理事・監事・委員会委員、学術集会関連のCOI該当事項に関する審査、ガイドライン作成に関わる者のCOI該当事項に関する定期審査、COI報告システムの構築、利益相反事項に関する規程の改訂等について報告された。
 2023年度事業計画案について、理事・監事・委員会委員、学術集会関連のCOIの定期審査、ガイドライン作成に関わる者のCOIの定期審査、ガイドライン作成に関わる者のCOI報告システムの構築、その他、利益相反事項に関わる検討等が報告された。

(11) 将来構想委員会

 荒尾副理事長より、2022年度事業報告として、委員会の開催、Research Priorityの調査の実施、第37回日本がん看護学会学術集会における社会連会活動企画、将来構想推進拡大会議の開催等の報告がなされた。また、将来構想推進委員会は臨時に創設された委員会であり、今期をもって終了となることが説明された。

(12) 災害対策委員会

 荒尾副理事長より、2022年度事業報告として、COVID-19に伴う外来がん薬物療法を受ける患者・家族への看護実践の手引き(第1.0版)の改変、コロナ禍におけるがん看護実践への影響に関する継続調査、「大規模災害時のがん看護の取り組み」の可視化に関する検討、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催等が報告された。
 2023年度事業計画案について、災害時の情報共有ツールの検討、COVID-19に伴う外来がん薬物療法を受ける患者・家族への看護実践の手引き(第2.0 版)作成後の普及活動・評価、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催等が報告された。

(13) 地方分科会委員会

 荒尾副理事長より、2022年度事業報告として、委員会の開催、地方分科会公募と審議、7地区の地方分科会開催支援、運営方法の評価、地方分科会運営助成金申請の審査基準の作成、各種様式の改正、学会への入会促進に関する検討と実施等が報告された。
 2023年度事業計画案について、地方分科会の公募、開催支援、運営方法の評価と修正、非会員の地方分科会参加者の学会入会促進方法の検討等が報告された。

4)2022年度代議員・理事・監事選出結果報告

 渡邉理事長より、2022度代議員選挙結果、理事・監事選出結果について報告された。

5)2022年度がん看護専門看護師海外研修助成事業報告

 梅田理事より、公益財団法人小林がん学術振興会による「がん看護専門看護師の継続教育に関する助成・がん看護専門看護師海外研修助成事業」の助成金について、2022年度は、オンラインワークショップ形式での研修を実施したことが報告された。

6)2022年度研究助成報告

 梅田理事より、2022年度の研究助成に2名の応募があり、審査の結果2名へ助成を行い、研究結果報告書を受理したことが報告された。

7)2022年度日本がん看護学会各賞受賞者

 渡邉理事長より、学会賞受賞者として、雄西 智恵美氏(大阪歯科大学大学企画部看護系学部開設準備室)、学術奨励賞研究部門受賞者として筆頭著者の田代 真理氏(悠翔会在宅クリニック渋谷)、渡邉 直美氏(愛知県立大学看護学部)、高山 良子氏(神戸市看護大学)、学術奨励賞教育・実践部門受賞者として「ちえのわ(NPO法人市民と共に創るホスピスケアの会 がん患者・家族に対する情報提供相談事業)」代表者 川村 三希子氏が報告された。

8)2022年度決算について

(1) 2022年度決算

 鈴木理事より、2022年度決算についての報告が行われた。黒字決算となり、背景として、第36回学術集会からの収支残高繰入、コロナ禍におけるWEB会議実施による旅費・会議費の削減が主に挙げられることが説明された。

(2) 2022年度会計監査

 小松監事より、監査報告書に沿って監査報告が行われた。

9)2023年度事業計画、予算について

(1) 2023年度事業計画

 渡邉理事長より、総会資料に沿って2023年度事業計画が報告された。

(2) 2023年度予算

 鈴木理事より、2023年度予算について資料に沿って報告が行われた。会費収入に関し、現会員からの会費納入率85%を想定して算出していること、各委員会の予算に関しては各委員会から提出した予算案を反映していること、委員会の再編に伴い、再編後の委員会予算組みを行っていることが説明された。

10)第40回日本がん看護学会学術集会長の決定について

 渡邉理事長より、第40回日本がん看護学会学術集会長として、荒尾 晴惠氏(大阪大学大学院 教授)が選出されたことが報告された。

4. 第38回日本がん看護学会学術集会長あいさつ

 第38回日本がん看護学会学術集会長の鈴木 久美氏よりあいさつが行われた。日程と場所について、2024年2月24日(土)~25日(日)に、神戸国際展示場・神戸国際会議場にて開催を予定していることが報告された。

5. 閉会

 司会の荒尾副理事長より、出席者数138名、委任状提出が691名、合計829名であり、定款第61条の開催要件を満たしていることが報告された。

 以上で、一般社団法人日本がん看護学会 2023年度学会総会は開会した。