学会概要

理事長あいさつ

 日本がん看護学会は、発足から30年が過ぎ、今や5300名を超える会員を擁する学術団体として成長を遂げてきました。がん看護の質向上に資するための学会活動も年々活発さを増しており、これまでに「がん看護実践に強い看護師育成プログラム」の開発や「がん看護コアカリキュラム 日本版」をはじめとしたがん看護に役立つ書籍が発刊されてきました。また、がん看護実践力の育成を目的とした「リンパ浮腫の予防に対する患者教育・指導に資する看護師研修」や「がん看護アドバンストセミナー」「エキスパートナース育成事業」など継続して開催しています。更には、診療報酬改定に向けたがん看護分野における看護技術の提案や近日中に閣議決定が予定されている「第3期がん対策推進基本計画」に関する要望書を提出するなど、がん患者・家族の利益を高めるよう政策的な取り組みも行われてきました。
 がん医療は飛躍的な進歩を遂げ、がんに罹患しても長期生存が可能となり、また、治療による副作用への対応や低侵襲の治療方法の開発により、治療を受けながら日常生活が継続できる時代となっています。しかし一方では、治療の選択肢が増えたことで長期化する治療による心身のストレスや経済的負担、就労の問題、あるいはAYA世代や希少がん患者に対する支援体制不足など新たに生じた問題に対して、援助技術の開発や支援体制の充実など喫緊の課題となっており、日本がん看護学会の果たすべき役割は重要性を増しています。このような現状と、今後の長期的な将来を見据えて、人々の健康と福祉に貢献できる学会活動ができるよう会員の皆様と共に力を尽くしていきたいと考えています。会員の皆様には更なるご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

平成29年2月
一般社団法人日本がん看護学会
理事長 雄西智恵美

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