日本がん看護学会はたばこのない2020日本のプロジェクトに参加しています

セミナー・研修会

日本がん看護学会「平成29年度がん看護アドバンストセミナー」のご案内

近年,がん医療において生殖年齢の患者に対する薬物療法や放射線療法によって誘発される生殖能の喪失が大きな問題として取り上げられるようになっています.かつてのがん治療は,がんに対する治療のみに焦点があてられていたため,がん治療後の生活で子どもを産み育てることまで考慮して治療することが少ない現状でした.しかし,近年がん医療のめざましい進展に伴い患者の長期生存が叶うようになり,妊孕性温存のために精子や卵子,受精卵凍結という選択をする若年がん患者が散見されるようになりました.そのため,がん治療後の患者のライフプランをどのように考え,支援したらよいか問われる時代となっています.
そこで,がん治療が性腺機能に及ぼす影響や,生殖能を喪失する可能性の高い治療を受ける若年がん患者の妊孕性温存に関する意思決定支援,妊孕性温存に伴う倫理的課題に焦点をあて,妊孕性に関する支援のためのスキルアップをめざします.

平成28年度は,若年女性がん患者の妊孕性と意思決定支援をテーマにセミナーを行いました.平成29年度は,男性がん患者に焦点をあて,薬物療法や放射線療法が生殖機能に及ぼす影響や妊孕性温存に対する支援,がん医療における妊孕性温存に関わる倫理的課題とその対応について学び、演習の事例を通してスキルアップします.

会員の皆様のご参加を心よりお待ちしております.

●メインテーマ

がん患者の妊孕性に関する意思決定を支える看護
-男性がん患者の妊孕性に対する支援,及びがん医療における妊孕性に関わる倫理的課題-

日時 平成29年2月3日(金)13:00~17:00
場所 高知新聞放送会館 高親文化ホール
プログラム 講義1「がん治療による男性生殖機能障害と妊孕性温存に対する支援」
講師:岡田 弘先生(獨協大学越谷病院 副院長・泌尿器科主任教授)
講義2「がん医療における妊孕性温存に関わる倫理的課題」
講師:渡邊知映先生(上智大学総合人間科学部 准教授)
演習 「妊孕性温存における倫理的課題への対応の実際」
定員 120名程度
*セミナー参加者には,日本がん看護学会より修了証が授与されます.
受講資格 申込時に日本がん看護学会会員であること、年会費が収められていること
受講料 5,000円(申込後の返金はいたしません)
申込方法 E-mailによる事前登録の後、銀行振り込みによる支払い手続きとなります。
下記の事項を記入し、E-mailでお申し込み下さい。
①氏名(ふりがな)、②会員番号、③勤務先、④連絡先(住所と電話番号)、⑤認定看護師・専門看護師の方は専門領域
申込先 jscn-adv@jscn.or.jp
申込期間 2016年11月7日(月)~2016年12月2日(金)12月9日(金)
(申し込み受付後,受講料の振り込み先をお知らせします.入金確認をもって受付完了となります.
先着順にお受けしますので,申込みが多い場合はご参加いただけないことがあります.申し込み日以前のお申し込みは,受け付けられませんのでご注意ください.)
問合せ先 〒569-0095 高槻市八丁西町7-6 大阪医科大学看護学部 鈴木久美
E-mail:kumisuzuki@osaka-med.ac.jp