がん看護コアカリキュラム
がん看護コアカリキュラム2016について
日本がん看護学会教育・研究活動委員会では、最新のがん医療の動向に関心をもち、がん看護の経験と主体的な学習や継続教育によって習得したがん看護の基本的な知識・技術を駆使して、がん患者と家族に対して総合的なケアを責任もって適切に実践できる標準的ながん看護実践者の育成に寄与することを目的として、がん看護コアカリキュラムの作成に取り組んできました。
平成27・28年度は、コアカリキュラムワーキンググループを中心として、がん手術療法、がん薬物療法、がん放射線療法、緩和ケアの4つのコア項目について、教育内容を抽出し、多くの会員の皆様にご執筆頂き、『がん看護コアカリキュラム日本版-手術療法・薬物療法・放射線療法・緩和ケア-』を平成29年2月に書籍化しました。さらに、21のコア項目について、到達目標に特化した内容、到達目標に必要な教育内容を抽出し、理事会で検討した後、会員の皆様のパブリックコメントをいただき、修正・洗練化しました。このようなプロセスを経て、本冊子『がん看護コアカリキュラム2016』を作成しました。会員の皆様にご活用していただき、活用後のご意見を伺いながら継続的に改善していきたいと考えています。
- 日本がん看護学会/
- 平成27年度~28年度 理事長:小松浩子
- 教育・研究活動委員会/
- 平成27年度~28年度 委員長:藤田佐和
がん看護コアカリキュラム<日本版2010年度>の翻訳版について
日本がん看護学会教育・研究活動委員会では、わが国のがん看護の質向上をめざして、2005年度よりがん看護コアカリキュラムに関する事業を計画し、米国がん看護学会のCore Curriculum for Oncology Nursing(Forth edition)を翻訳、2010年11月には、「がん看護コアカリキュラム日本版2010年度」を作成し、学会員の皆様に提案しました(PartⅠ)。海外では、新たにアジアがん看護学会(Asian Oncology Nursing Society AMOS)が設立され、2014年に第1回の学術集会が開催されました。平成25年度~26年度の教育・研究活動委員会では、アジアを中心とする国々とわが国では、医療の現場やがん医療に携わる看護師の教育も異なる背景をもちますが、これを機会に海外のがん看護に携わる方々に、わが国のがん看護の一端をご理解して頂きたいと考えました。そこで、「がん看護コアカリキュラム日本版2010年度」を翻訳し、「Core Curriculum for Oncology Nursing Translated from Japanese version 2010」を作成しました。グローバル化するがん医療・看護の時代、学会員の皆様が国内外においてがん看護の実践や教育について討議や情報交換をされる際などにご活用いただき、活用後のご意見を伺いながら、さらに改善をしていきたいと考えています。
- 日本がん看護学会/
- 平成25年度~26年度 理事長:小松浩子
- 教育・研究活動委員会/
- 平成25年度~26年度 委員長:藤田佐和
がん看護コアカリキュラムPartⅡ(実践編)について
日本がん看護学会教育・研究活動委員会は、2010年11月に発行した「がん看護コアカリキュラム日本版2010年度」に引き続き、平成22年から24年度は、特定の看護実践のコアとなる教育内容を抽出し、「がん看護コアカリキュラムPartⅡ(実践編)」を作成しました。特定の看護実践に関する内容は、コアカリpartⅠの『C.がん看護実践の基本、3.がん治療・療養過程に焦点を当てた看護実践』のコアである「がん手術療法看護」「がん化学療法看護」「がん放射線療法看護」および「がん患者と緩和ケア」を項目として作成しています。
がん看護コアカリキュラムPartⅡ(実践編)作成に際しては、過去5年のテキスト・サブテキストを基に教育内容を導き出し原案を作成し、がん看護専門看護師、がん看護を専門とする看護教員の方々のご協力をえてグループインタビューを実施し、得られた内容を原案に補足しました。次に、第26回日本がん看護学会学術集会において、コアカリPartⅡの提示の仕方についての検討の機会をいただき、その後、修正案の内容の妥当性をグループインタビュー協力者にお願いし、更なる洗練を致しました。さらに、第27回日本がん看護学会学術集会交流集会において、学会員の皆様にご意見をいただいて完成を致しました。今回提示するがん看護コアカリキュラムPartⅡ(実践編)は、これらのプロセスを経て作成しました。PartⅠとともに会員の皆様に活用していただき、活用後のご意見を伺いながら改善をしていきたいと考えています。
- 日本がん看護学会 /
- 平成22年度~24年度 理事長:鈴木志津枝
平成25年度~26年度 理事長:小松浩子 - 教育・研究活動委員会 /
- 平成22年度~24年度 委員長:荒尾晴惠
平成25年度~26年度 委員長:藤田佐和
がん看護コアカリキュラム<日本版2010年度>について
日本がん看護学会では、全国的ながん看護の質向上をめざして、平成17年度よりがん看護コアカリキュラムに関する事業を計画し、米国がん看護学会のCore Curriculum for Oncology Nursing(Forth edition)を翻訳、出版し、わが国の看護界に提示しました。米国のがん看護コアカリキュラムはがん看護のグローバルスタンダードを検討する上で、有用なものです。一方で、医療の現場やがん医療に携わる看護師の教育も異なる背景をもつため、がん看護コアカリキュラム(がん看護実践の中核となる基本的な知識・技術を習得するために必要な教育内容)日本版を作成する必要性を感じ、平成19年4月から平成22年3月までに組織された理事会の事業として取り組んで参りました。
本冊子は、がん看護CNS(Certified Nurse Specialist:専門看護師)が所属している施設のがん看護に関する臨床教育プログラム、大学の基礎教育に含まれるがん看護に関する教授内容、がん看護に関する書籍他を分析し、がん看護に必要なコアを抽出してカリキュラム原案を作成しました。次に、がん看護CNS、CNSコース修了生による適切性についての助言を得た後、第23回日本がん看護学会学術集会交流集会において修正案を公表し、学会員の皆様のご意見を伺うとともに、紙面での意見聴取を行い、更なる洗練を致しました。今回提示するがん看護コアカリキュラム日本版は、これらのプロセスを経て、日本がん看護学会が質の高いがん看護実践者の育成を支援するために会員の皆様に提案するもの(パートⅠ)です。
現時点では、日本版は翻訳した米国がん看護学会のがん看護コアカリキュラムと一緒に広く会員の皆様に活用して頂くと共に、会員の皆様からご意見を伺いながら継続的に改善をしていきたいと考えています。
なお、本冊子は、小林がん振興財団の助成を受けて作成いたしましたことを感謝とともにご報告申しあげます。
- 日本がん看護学会 /
- H19年度~H21年度 理事長:佐藤禮子
- 教育研究活動委員会 /
- 委員長:小松浩子