国際交流と活動情報
- 2025年 ICCN大会の登録受付開始について
- ISNCC(国際がん看護学会)からのお知らせ
- ICCN(国際がん看護学会)委員会メンバー(2024-2026)募集に関するお知らせ
- 第38回学術集会 国際活動委員会企画シンポジウム
「海外や日本で活躍する看護師が切り開くがん看護の今そして未来」の報告 - [訃報]がん看護界のリーダー Judith (Judi) Johnsonジュディ・ジョンソン 教授 逝去
- (学術集会情報に関する)注意喚起
- AONS 2023 Excellence Award(Research部門)受賞等に関する報告
- 国際がん看護学会(ICCN 2023)のご案内
- 第37回学術集会 国際活動委員会企画シンポジウム
「がん患者の生きる力を引き出す東洋における医療文化の魅力」の報告 - ICCNからのお知らせ:ICCN2023の抄録登録について
- ICCNからのお知らせ:2023年9月29日~10月2日のICCN2023開催について
- 第36回学術集会 国際活動委員会企画シンポジュウム
「コロナ禍で世界が直面するがん看護のパラダイムシフト」の報告 - 過去の国際交流と活動
2025年 ICCN大会の登録受付開始について
CNSAとICCNが合同で開催する2025年大会の登録受付が開始されました。
2025年4月1日までは、事前登録割引の適用を受けることができます。
詳しくは大会ホームページをご確認ください。
https://www.cnsacongress.com.au/registration-submission-details
ISNCC(国際がん看護学会)からのお知らせ
2024年11月4日から6日にかけてISNCCバーチャルシンポジウムが開催されます。
詳細は下記URLからご確認ください
https://isncc.org/2024-Virtual-Symposium
ICCN2025(国際がん看護学会学術集会2025)が、2025年6月18日から21日にかけてオーストラリアのアデレードにおいて開催されます。
詳細は下記URLよりご確認ください。
https://www.isncc.org/ICCN
演題登録の締め切りは2024年11月1日(11月10日に延長)です。
演題登録については下記URLをご確認ください。
https://www.cnsacongress.com.au/abstract-submission-details
ICCN(国際がん看護学会)委員会メンバー(2024-2026)募集に関するお知らせ
国際がん看護学会(International Society of Nurses in Cancer Care)では、下記の委員会で活動を行うメンバーを募集しています。世界中のがんに苦しむ人々とともに働く看護師の活動を支援する活動に参加するまたとない機会です。
関心のある方は下記URLよりICCNの当該サイトにアクセスして応募してください。
https://icsevents.formstack.com/forms/join_isncc_committee
応募締め切:2024年5月31日
■募集中の委員会
Communications コミュニケーション
Conference Management カンファレンス運営
Corporate and Philanthropic 組織・社会貢献
Member Development 会員育成
Knowledge Development 知識開発
※各委員会活動に関する情報は以下URLよりご参照ください
https://isncc.org/Committees
2024.5.21
日本がん看護学会 国際活動委員会
第38回学術集会 国際活動委員会企画シンポジウム
「海外や日本で活躍する看護師が切り開くがん看護の今そして未来」
第38回日本がん看護学会学術集会が、2024年2月24・25日に神戸国際展示場・神戸国際会議場に於いて開催されました。本学術集会のテーマは「コラボレーション-深化・進化するがん看護-」でした。
国際活動委員会では、「がん患者の生きる力を引き出す東洋における医療文化の魅力」をテーマにオンラインを交えて国際シンポジュウムを開催しました。東洋の医療文化は、がん患者の生きる力を引き出すさまざまな方法や魅力にあふれています。シンポジュウムでは、病気を診断し治療するという枠の中だけでなく、がん患者が持つ生命力や回復力を引き出すために、通常の診療枠に一歩踏み込んだ形で取り入れている医療活動が取り上げられ、発表や質疑が行われました。シンポジストは、看護の実践家や教育・研究者として、日本や香港、台湾において、東洋医学を取り入れた医療に携わっている方々3名でした。
朝倉ストレンペック由紀氏は、米国コロラド州デンバーにあるアドヴェントヘルス・パーカー病院において、ナース・サイエンティスト/緩和ケア高度実践看護師として、日々第一線でがん医療に携わっておられます。日本で看護師の資格を得た後に、米国でも看護を学び緩和ケアの領域で研究を重ねて、RNだけでなく学術博士(PhD)も取得されています。朝倉氏の看護実践活動は、ナース・サイエンティストとしての個人の能力だけでなく、米国がん看護学会(ONS)が運営するさまざまな活動に支えられていることを具体的に知ることが出来る発表でした。
黒田貴子氏は、京都大学大学院医学研究科に助教として所属しながら、京都大学医学部附属病院においてがん看護専門看護師として臨床実践にも携わっておられます。これは日本ではまれなケースであり、教育・研究者と臨床家それぞれの役割をどのように区別しながら、両役割を活かした活動をされているのかを説明していただきました。そして、口腔ケアに関わる看護介入を必要とする2つの事例を紹介していただきました。エビデンスに基づいてケアが展開されていく状況の説明から、化学療法中の患者に口腔ケアを提供することの重要性を明瞭に理解することが出来る内容でした。
臨床での看護実践が、研究活動とコラボレーションすることだけでなく、看護に係る複数の資格や役割また職能団体の活動等とコラボレーションすることにより、がん看護がより深く進化していく可能性を感じられるシンポジュウムになりました。
第38回学術集会 国際活動委員会企画シンポジウム
「海外や日本で活躍する看護師が切り開くがん看護の今そして未来」の実施報告
[訃報]がん看護界のリーダー Judith (Judi) Johnsonジュディ・ジョンソン 教授 ご逝去
2024年4月21日、がん看護界のリーダーの一人である、尊敬すべきジュディ・ジョンソン教授が、ご逝去されました。日本がん看護学会より、ご家族、そして彼女を知るすべての方々に心より哀悼の意を表します。
ジョンソン教授は、Asian Oncology Nursing Society設立時にコンサルタントとし尽力され、Asia-Pacific Journal of Oncology Nursing (APJON) の創刊編集長を務められました。彼女の先駆的な博士論文は、1980年に米国がん協会によって「I Can Cope」教育コースとして採用され、以来世界的に実施されています。日本では、1999年から2004年まで北海道医療大学で教授を務められました。1983年から1987年まではOncology Nursing Societyの会長を、そして1998年と1999年にはInternational Society of Nurses in Cancer Careの理事を務められました。
ジョンソン教授、安らかにお眠りください。有難うございました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
合 掌
日本がん看護学会 理事会一同
Asia-Pacific Journal of Oncology Nursing (APJON)より出されました追悼文を掲載させていただきます。
(学術集会情報に関する)注意喚起
国際がん看護学会(International Society of Nurses in Cancer Care)理事長のWinnie So氏より「The International Conference on Cancer Nursingというタイトルの学術集会が2024年の初旬に開催されるようですが、国際がん看護学会(ISNCC)が開催してきました同名の学術集会(ICCN)とは関係がありません」との注意喚起がありましたので、会員のみなさまと情報を共有するためご連絡いたします。
ISNCCが主催する次回のICCNの日程と場所に関する情報は、2024年度に発表される予定とのことです。
2023.12.13
日本がん看護学会 国際活動委員会
AONS 2023 Excellence Award(Research部門)受賞等に関する報告
・2023年8月にインドネシアのバリ島で開催されました第 6 回アジアがん看護学会(AONS)において荒尾 晴惠 氏(大阪大学大学院医学系研究科・教授)がAONS 2023 Excellence Award(Research部門)を受賞されました。
日本からは9名が参加し、その内、井上 佳代 氏(鈴鹿医療科学大学・准教授)がポスター優秀賞を受賞されました。
・また、2023-2024年度 AONS執行役員として、本学会員である鈴木 美穂 氏 (慶応義塾大学・教授)と山本瀬奈 氏 (大阪大学大学院医学系研究科・准教授)の2名が、それぞれ副理事長と教育担当委員長に選出・承認されました。
受賞者 荒尾 晴惠 氏(大阪大学大学院医学系研究科・教授)
受賞名 AONS 2023 Excellence Award(Research部門)
受賞者 井上佳代先生(鈴鹿医療科学大学・准教授)
受賞名 ポスターの優秀賞
受賞演題
Complementary Therapy as Self-care Management for Cancer Survivors. Kayo INOUE1, Kazuko ONISHI, Harue ARAO
国際がん看護学会(ICCN 2023)のご案内
国際がん看護学会は、「Building Global Nursing Excellence for Tomorrow's Cancer Realities」のテーマで、2023年9月29日から3日間にわたり英国のグラスゴーで開催されます。
詳しい情報は、学会ホームページをご確認ください。
https://www.iccn2023.com/welcome/
第37回学術集会 国際活動委員会企画シンポジウム
「がん患者の生きる力を引き出す東洋における医療文化の魅力」
第37回日本がん看護学会学術集会が、2023年2月25日にパシフィコ横浜ノースに於いて開催されました。本学術集会のテーマは「がん患者の持つ力を見出し支援する」でした。
国際活動委員会では、「がん患者の生きる力を引き出す東洋における医療文化の魅力」をテーマにオンラインを交えて国際シンポジュウムを開催しました。東洋の医療文化は、がん患者の生きる力を引き出すさまざまな方法や魅力にあふれています。シンポジュウムでは、病気を診断し治療するという枠の中だけでなく、がん患者が持つ生命力や回復力を引き出すために、通常の診療枠に一歩踏み込んだ形で取り入れている医療活動が取り上げられ、発表や質疑が行われました。シンポジストは、看護の実践家や教育・研究者として、日本や香港、台湾において、東洋医学を取り入れた医療に携わっている方々3名でした。
国立台湾大学のHU Wenyu教授からは、緩和医療をはじめとする医療現場でマインドフルネスなどの代替療法が活用されている状況を紹介いただきました。香港中文大学のSO Winnie教授からは、古今を通じて東洋医学がもたらす効果とその仕組みを複数のエビデンスと共にて紹介していただきました。我が国の看護師である宮坂文緒氏からは、神奈川県立がんセンターにおいて提供されている東洋医学の内容を利用者の反応を交えながらご紹介いただきました。
どのシンポジストも具体的な実践例をもって東洋医学が持つ効力を説明されていたことがとても印象的なシンポジュウムでした。東洋医学が、がん医療の中で見慣れぬものではなく、日常的なものに感じられました。参加者からは、日頃は東洋医学に触れる機会がないので新鮮な知識が得られた、日本だけでなく世界的な視野でがん看護学を深めることも大切だと感じたといった感想が寄せられました。
本学術集会全体を通した参加者からの感想として、誰もががんにかかる時代に、どうしたら患者の力を引き出せるかを考えることは大切であり、今回の学術集会は重要なテーマで開催されたと思うや、臨床現場では学ぶ機会が得られなかった話題について様々な視点から情報を得ることができ、幅広い視点から今求められている看護を理解することができたといったものもありました。
第37回学術集会 国際活動委員会企画シンポジウム
「がん患者の生きる力を引き出す東洋における医療文化の魅力」の実施報告
ICCNからのお知らせ:ICCN2023の抄録登録について
2023年9月29日よりイギリスのグラスゴーにおいて開催される International Conference on Cancer Nursing 2023(国際がん看護学会2023)の抄録受付が開始されました。
発表を予定されている方は、下記URLよりご確認ください。
https://www.iccn2023.com/call-for-abstracts/
ICCNからのお知らせ:2023年9月29日~10月2日のICCN2023開催について
International Conference on Cancer Nursing 2023(国際がん看護学会2023)が、2023年9月29日~10月2日にかけてイギリスのグラスゴーにおいて開催されます。
詳細は下記URLよりご確認ください。
https://www.iccn2023.com/
第36回学術集会 国際活動委員会企画シンポジュウム
「コロナ禍で世界が直面するがん看護のパラダイムシフト」
国際活動委員会では、第36回日本がん看護学会学術集会において「コロナ禍で世界が直面するがん看護のパラダイムシフト」をテーマに3名のシンポジストを交えて国際シンポジュウムを開催しました(2022年2月19日、パシフィコ横浜ノースに於いて)。シンポジストには、日本や米国、インドの臨床現場でCOVID-19のパンデミック下において日々がん看護を展開されている方々をおむかえしました。
まず始めに、パンデミックが宣言された初期の段階から日本においてCOVID-19に感染した担癌患者の受入れ体制整備に尽力をされた茂木光代氏に、神奈川県立がんセンターにおける看護管理者としての経験を発表して頂きました。感染が世界に広がった初期の段階で多くの感染者を出した米国のニューヨーク市からは、メモリアルスローンケタリングがんセンターのがん看護専門看護師である河面育子氏に発表をして頂きました。大規模な感染により注目されたインドからは、ムンバイにあるタタメモリアル病院にお勤めのAnita D'souza氏より、インドの社会情勢や医療の現状を踏まえた発表をして頂きました。
日本の現場では、不確実な状況の中にありながらも医療者が協力し合い試行錯誤を繰り返しながら現状の医療体制の中でより効果的な方法を求めて感染対策を確立していた過程が伝えられました。最先端のがん医療を提供しているメモリアルスローンケタリングでは、徹底して医療処置・業務を合理化していきながらも、がん患者の生命を守り自施設の医療理念を貫き通す姿に感銘を受けました。タタメモリアル病院では現状の問題に焦点を当て、患者の受け入れ順位も含め組織の意思決定により潔く問題を解決されてきた様子が伝わりました。
日本における感染再拡大の影響により学術集会当日は、3名のシンポジストによる収録ビデオからの発表となりましたが、発表後には横浜、ニューヨーク、ムンバイをつなぎライブでの討議時間を持つことができました。どの施設もがん看護のパラダイムシフトともいえる状況を強いられていました。日々の感染対策業務に疲弊していく看護師もいるなかで、組織として変わらないがん看護の価値観を共有したり、新たな看護の組織やケアの体制を築いたりしながらコロナ禍でがん看護実践を提供されていることを分かりあえるシンポジュウムでした。
第36回学術集会 国際活動委員会企画シンポジュウム
「コロナ禍で世界が直面するがん看護のパラダイムシフト」の実施報告