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総会報告

一般社団法人日本がん看護学会 2026年度学会総会議事録

日時:
2026年2月21日(土)17:05~18:15
場所:
大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)第1会場

1. 開会

 司会の国府理事より、2025年12月31日現在の正会員数は5,188名であり、現在の出席者数63名、委任状提出989名であり、定款第61条の開催要件を満たしているため、開会する旨の挨拶がなされた。
 定款第60条に従い、議長として藤田理事長が指名された。

2. 理事長挨拶

 藤田理事長より挨拶が行われた。

3. 報告

1)2025年度理事会、社員総会報告

 藤田理事長より、2025年度の理事会、書面理事会の開催報告がなされた。
 理事会報告として、学術集会の企画及び運営、学術集会長の推薦、各委員会の事業計画・予算案の審議、2027年度開催国際学会(AONS&ISNCC2027)の開催支援、ガイドライン作成支援、看護師による特定行為に関する実態調査への回答、40周年記念誌発刊準備、国際学会参加費助成の検討等が報告された。

2)2025年度庶務報告

 矢ヶ崎理事より、会員動向の報告及び庶務報告が行われた。会費納入について、年会費未納者への通知と2年度以上会費未納者の退会処理を行ったこと等について報告された。

3)2025年度事業報告

(1) 編集委員会

 国府理事より、2025年度事業報告として、委員会の開催、日本がん看護学会誌第38巻ならびに第39巻の査読・発行作業、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、査読者研修会の企画・開催等について報告された
 2026年度事業計画について、学会誌の査読・編集作業、学術集会における委員会企画研修会の企画・開催、次期専任査読読者の選出作業等が報告された。

(2) 教育活動委員会

 渡邊理事より、2025年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、日本放射線腫瘍学会・日本がん看護学会共催がん放射線治療看護セミナーの開催、学術集会教育セミナー運営、がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業の推進、がん看護に関わる看護師継続教育事業の推進、最新がん看護研修の企画・運営、学術奨励賞(教育・実践部門)選考等が報告された。
 2026年度事業計画について、がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業 の企画・実施、がん看護専門職のためのスキルアップ研修企画・運営、がん看護におけるコンピテンシーに基づいた標準がん看護教育コンテンツの作成・公開、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、学術集会教育セミナー運営、日本放射線腫瘍学会・日本がん看護学会共催 がん放射線治療看護セミナー企画・運営、学術奨励賞(教育・実践部門)選考、がん看護に関わる看護師継続教育事業の企画・実施等が報告された。

(3) 学術委員会

 林理事より、2025年度事業報告として、研究助成選考、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、学術奨励賞(研究部門)選考、がん看護に関する知見のデータベースシステム構築と公開、本学会所属の若手研究者のニーズ調査報告書の公開と投稿、国際学会発表助成事業の推進、看護研究セミナーの企画・開催等について報告された。
 2026年度事業計画について、研究助成選考、学術集会における委員会主催研修会の企画と開催、学術奨励賞(研究部門)の選考、がん看護に関する知見のデータベースシステムの管理運用、国際学会発表助成事業の推進、看護研究セミナーの企画・開催等が報告された。

(4) 会則・広報委員会

 角甲理事より、2025年度事業報告として、委員会の開催、学会WEBページの管理と更新、SNSによる情報発信、事務局とのSNS共同管理、新着掲載論文の配信、学術集会における委員会主催研修会の企画、学術集会における広報活動の検討等について報告された。
 2026年度事業計画について、学会WEBページの管理運営、SNSを利用した広報活動(AONS&ISNCC2027等)、及びフォロワー数の把握、会則・規程等の管理と改正への対応、新着掲載論文の配信、学術集会における委員会企画研修会の企画・開催等が報告された。

(5) 社会連携委員会

 井沢理事より、2025年度事業報告として、委員会の開催、Nursing Science Café の企画・運営、市民公開講座の企画・運営、学術集会における患者・家族参画プログラムの企画等について報告された。
 2026年度事業計画について、Nursing Science Café・市民公開講座の企画・運営、学術集会における患者・家族参画プログラムの企画・運営、患者や市民等に役立つ根拠に基づいたリスト作成、Choosing Wiselyキャンペーンへの取り組み等が報告された。

(6) 国際活動委員会

 鈴木理事より、2025年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における国際活動委員会企画研修会の企画・開催、学会WEBページへの国際情報の掲載、ISNCC、AONSとの情報交流、AONS&ISNCC2027開催準備支援等について報告された。
 2026年度事業計画について、学術集会における国際活動委員会主催研修会の企画・運営、学会WEBページを通した国際交流等が報告された。

(7) 特別関心活動グループ委員会

 千﨑理事より、2025年度事業報告として、委員会・SIG代表者会議の開催、SIGの運営支援とSIG活動の可視化への取り組み、新規SIG設置に関する相談対応及び支援、学習会の開催支援、学術集会におけるSIGフォーラム・ポスター展示の開催等について報告された。
 2026年度事業計画について、SIG活動の運用支援と活動可視化への取り組み、新規SIG設置の相談・支援及び開拓、SIG代表者会議の開催、学術集会におけるSIGポスター展示の開催、学習会に関する検討・支援等が報告された。

(8) ガイドライン委員会

 平井理事より、2025年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における委員会企画研修会の企画・開催、急性放射線皮膚炎のケアに関するガイダンスの作成支援、がん薬物療法に伴う血管外漏出に関する合同ガイドライン普及後の調査の分析、がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン改訂版の作成支援等について報告された。
 2026年度事業計画について、学術集会における委員会主催企画研修会の企画・開催、急性放射線皮膚炎のケアに関するガイダンスの完成・発刊、がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン改訂に関する活動支援、小冊子「がん臨床試験について知っていただきたいこと」改定支援、新たな分野のガイドライン等のニーズ把握・作成支援・必要性等の検討等が報告された。

(9) がん看護技術開発委員会

 森理事より、2025年度事業報告として、委員会の開催、令和8年診療報酬改定における技術提案書・要望書の提出と厚労省ヒアリング対応、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催、看保連関連との連携等が報告された。
 2026年度事業計画について、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催、令和8年度診療報酬改定に関する対応、令和10年度診療報酬改定に向けた情報収集、課題検討のための調査、看保連及び他学会との連携・協働等が報告された。

(10) 倫理委員会

 佐藤副理事長の代理にて藤田理事長より、2025年度事業報告として、委員会の開催、第40回日本がん看護学会学術集会示説演題のe-poster登録時の「プライバシー保護ガイドライン」変更案の確認、研究中止・終了報告、研究実施経過報告の受理等について報告された。
 2026年度事業計画について、学会活動に関連した研究の倫理審査、研究課題に係る利益相反に関する審査、その他、学会活動における倫理的な検討を必要とする事項等が報告された。

(11) 利益相反委員会

 佐藤副理事長の代理にて藤田理事長より、2025年度事業報告として、委員会の開催、理事・監事・委員会委員、第40回学術集会長・運営委員長の利益相反に関する審査、ガイドライン作成関係者の利益相反審査等について報告された。
 2026年度事業計画について、理事・監事・委員会委員の定期利益相反に関する審査、ガイドライン作成関係者の利益相反に関する審査、その他、利益相反事項に関わる検討等が報告された。

(12) 災害対策委員会

 宮下理事より、2025年度事業報告として、委員会の開催、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催、がん看護における災害時の情報共有ネットワーク・情報共有ツールの検討、学会WEBページを使用した情報発信の在り方に関する検討、「がん看護における新型コロナウイルス(COVID-19)の長期的影響と看護職の支援ニーズ及び自然災害の備えに関する調査」の論文投稿(受理・掲載済み)等が報告された。
 2026年度事業計画について、がん看護における災害時の情報共有ネットワーク・情報共有ツールの検討、学会WEBページを使用した情報発信の在り方に関する検討、災害に関するリーフレットの作成に向けての検討、学術集会における委員会主催研修の企画・開催等が報告された。

(13) 地方分科会委員会

 村上理事より、2025年度事業報告として、委員会の開催、地方分科会の開催募集と地方分科会運営助成金申請の審査、地方分科会の開催、地方分科会地区内のネットワーク構築の検討、学術集会における委員会主催研修会の企画・開催等が報告された。
 2026年度事業計画について、地方分科会開催に関する広報活動、地方分科会の開催募集・各地区での開催、地方分科会地区内のネットワーク構築に向けての検討等が報告された。

(14) AONS&ISNCC2027実行委員会

 鈴木理事より、2025年度事業報告として、委員会の開催、ISNCCとのMOU締結、会場の検討及び決定等が報告された。
 2026年度事業計画について、アジアがん看護学会・国際がん看護学会カンファレンス2027(AONS and ISNCC Conference on Cancer Nursing 2027:AONS&ISNCC2027)開催に向けた準備等が報告された。

4)2025年度がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業報告

 渡邊理事より、公益財団法人小林がん学術振興会による「がん看護に関わる専門看護師海外研修事業助成」を得て、3名の研修者がOncology Nursing Society49th Annual Congressへ参加し、CNS・NPと交流会を実施したことが報告された。

5)2025年度がん看護に関わる看護師継続教育事業報告

 渡邊理事より、公益財団法人小林がん学術振興会による「がん看護に関わる看護師継続教育の助成事業」の助成を得て、第40回日本がん看護学会学術集会における40周年記念 海外招へい講演「カナダにおける高齢者のがん薬物療法マネジメント及びがんサバイバーへの経済的負担へのケア」を開催予定であることが報告された。

6)2025年度研究助成事業報告

 林理事より、2025年度の研究助成に1名の応募があり、審査の結果1名へ助成を行ったことが報告された。

7)2025年度国際学会発表助成事業報告

 林理事より、2025年度の国際学会発表助成に2名の応募があり、審査の結果2名へ助成を行ったことが報告された。

8)2025年度日本がん看護学会各賞受賞者

 藤田理事長より、学術奨励賞研究部門として筆頭著者の今西 優子氏(神戸大学医学部附属病院 看護部)、池田 香菜子氏(大阪大学医学部附属病院 看護部)が受賞したことが報告された。

9)2025年度決算について

(1) 2025年度決算

 川崎理事より、2025年度決算の説明が行われた。黒字決算となり、背景として、第39回学術集会からの収支残高繰入、各委員会において予定されていた事業の次年度への繰り越しがあげられること、各委員会予算残額等については理由書が添付されていることが説明された。また、立替金として、AONS&ISNCC2027の会場費を支出していることが報告された。

(2) 2025年度会計監査

 渡邉監事より、監査報告書に沿って監査報告が行われた。

10)2026年度事業計画、予算について

 (1)藤田理事長より、総会資料に沿って2026年度事業計画が報告された。

 (2)川崎理事より、2026年度予算について資料に沿って説明が行われた。会費収入に関し、現会員からの会費納入率90%を想定して算出していること、委員会の予算に関しては各委員会から提出された予算案を反映していること、選挙管理委員会、40周年記念シンポジウム、40周年記念誌に関する予算が計上されていること等が報告された。

11)2026年度選挙について

 矢ヶ崎理事より、選挙管理委員の選出・承認、選挙スケジュール、選挙の開催方法等について報告された。

12)第43回日本がん看護学会学術集会長の決定について

 藤田理事長より、第43回日本がん看護学会学術集会長として、森 文子氏(国立がん研究センター中央病院看護部 副看護部長)が選出されたことが報告された。

〈質疑応答〉

 (1)参加者より、編集委員会における査読について意見が述べられた。近年、採択率は向上している一方で、査読コメントが厳しく、特に若手研究者や初投稿者にとっては精神的な負担が大きく、研究意欲の低下につながる事例があるとの指摘があった。看護研究の特性上、研究に限界がある中で、論文の完成度を追求する過程において、研究本来の独自性や着想の良さが削がれてしまう懸念が示された。査読者の負担や学術的水準の維持の重要性を理解したうえで、コメントの伝え方について配慮を求める意見が述べられた。
・編集委員会委員長の国府理事より、編集委員会として受け止める旨の回答があった。査読の厳しさについては従前より認識しており、査読者研修会の実施など改善に努めているが、指摘のとおり、査読コメントの表現や伝え方については検討の余地があるとの認識が示された。学術的な指摘のポイント自体は維持しつつ、投稿者との建設的なやり取りを通じて論文の質向上を図るという本来の査読のあり方を踏まえ、編集委員会にて検討を行う方針が述べられた。

 (2)参加者より、昨年度の高額療養費制度の自己負担上限額引き上げに関する件において、学会が迅速に声明を発出したことへの謝意が示され、あわせて声明に関するコメントを求める発言があった。
・藤田理事長より、声明の全文は学会ホームページに掲載している旨の案内があり、詳細については掲載内容を参照する旨、説明がなされた。

4. 第41回日本がん看護学会学術集会長挨拶

 第41回日本がん看護学会学術集会長の平松 貴子氏より挨拶が行われた。日程と場所について、2027年2月27日(土)~28日(日)に、神戸国際展示場2号館・3号館/神戸国際会議場にて、開催を予定していることが報告された。

5. 閉会

 司会の国府理事より、出席者数89名、委任状提出が989名であり、定款第61条の開催要件を満たしていることが報告され、閉会の挨拶がなされた。

 以上で、一般社団法人日本がん看護学会 2026年度学会総会は開会した。