日本がん看護学会はたばこのない2020日本のプロジェクトに参加しています

過去の国際交流と活動情報

臨床でのCOVID-19における対応のあり方まとめ

国際活動委員会では海外文献(文末にある参考文献)をもとに臨床での新型コロナウイルスへの対応をまとめましたので、掲載いたします。
ファイルをご覧ください。

ONSからCOVID-19情報提供のお知らせ

Oncology Nursing Society(ONS 米国がん看護学会)からCOVID-19に関する看護関連の情報がメールで配信されましたので、お知らせします。
ファイルをご覧ください。

お知らせ:ICCN2020開催延期のお知らせ

ICCN2020 in Londonは新型コロナウイルス感染リスクが高まっているため、
28 - 31 March 2021に延期されました。下記URLご参照ください。

ISNCCからのお知らせ

ISNCCからの2月分のお知らせをまとめてておりますので、ご覧ください。

日本のがんおよびがん看護関連データ提供のお知らせ

国際活動委員会がICCNロンドンに向けて日本のがんおよびがん看護関連データCountry profile template_Japan_2020を提供しています

第4回アジアがん看護学会 Asian Oncology Nursing Society Conference報告

2019年11月13日~15日、インド・ムンバイにおいてアジアがん看護学会(AONS)の第4回カンファレンスが開催されました。今回のテーマは ″Engaging and Empowering Oncology Nursing: Paving the Pathway for Change″(がん看護への関わりとエンパワー:変化への道を切り開く)であり、約400名の参加者によってテーマにふさわしい熱気あふれる議論が展開されていました。今回はインド国内からの参加者が多くを占め、日本からの参加者は17名と限られた人数ではありましたが、口演発表・示説発表ともに日本の発表演題がベストプレゼンテーション賞を受賞するという素晴らしい成果となりました。Best Oral Presentation Awardは聖路加国際大学の鈴木美穂氏(ご発表演題:Trends of chemotherapy-related symptoms intensity during chemotherapy in outpatients with breast cancer: a descriptive study)(写真1)、Best Poster Presentation Awardは大阪医科大学の府川晃子氏(ご発表演題:Development of Self-Management Support Program for Elderly Patients with Lung Cancer Who Are Receiving Molecularly Targeted Therapy with Oral Agents 2nd report, Evaluation from the Viewpoint of Usability of General Nurses)でした。また、発足当初からAONSの活動にご尽力されてきた大西和子氏(鈴鹿医療科学大学)が学会より名誉会員の称号を贈られました(写真2)。そのほか、″Challenges faced in practice of oncology nursing″(がん看護実践が直面する課題)をトピックとしたパネルディスカッションでは、山本瀬奈氏(相良病院)がインド、香港、シンガポール、韓国のパネリストとともに登壇するなど、日本のがん看護が広く世界に発信されたカンファレンスとなりました。第5回カンファレンスは2021年11月17日~19日、″Innovations of Science and Art in Oncology Nursing″(がん看護におけるサイエンスとアートの革新)をテーマに台湾で開催される予定です。

写真1Best Oral Presentation Award受賞の鈴木美穂氏(ご発表中の様子)
写真2名誉会員授与式:AONS PresidentのWinnie KW So氏から名誉会員の称号を贈られた大西和子氏

ISNCCからのお知らせ

ISNCCからのお知らせを3点提示していますので、ご覧ください。

ISNCCからのお知らせ

ISNCCからのお知らせ

ISNCCからのお知らせを4点提示していますので、ご覧ください。

お知らせ:ICCN2020へ参加登録の呼びかけ

International Conference on Cancer Nursing (ICCN2020 in London, 29 March to 1 April, 2020.)への参加登録は現在受付中です。

お知らせ:AONSからの参加登録の呼びかけ

AONS(2019年11月13-15日ムンバイ開催)が参加登録を呼びかけています。

HPはhttp://www.aonscon2019.com/です。ふるってご参加ください。

お知らせ:ICCN2020ロンドン、9/30から登録、宿泊予約開始のお知らせ

2020年3月29日から4月1日にロンドンで開催予定のInternational Conference on Cancer Nursing (ICCN2020)の登録とホテルなどの予約サイトが2019年9月30日に始まります。

ISNCCからのメールによると702演題が登録されたとのことです。

今後の重要な日程の詳細はURLをご参照ください。

海外文献の紹介

国際活動委員会
江藤 美和子

文献名
Immune Checkpoint Inhibitor Therapy Key principles when educating patients
著者
Laura S. Wood, RN, MSN, OCN, Nancy P. Moldawer, RN, MSN, Colleen Lewis, APN-BC, AOCNP
雑誌名・巻・号
CLINICAL JOURNAL OF ONCOLOGY NURSING Vol.23, No.3, 2019

この文献では、抗癌剤治療における患者教育の情報を集約し、ベストプラクティスに関する情報共有、免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor:ICI)に関する患者教育における障壁を認識し、患者教育の方法とツールについて情報を提供することを目的とした文献検討がなされています。以下、要約部分を中心にご紹介します。

ICI療法は、急速に発展を遂げている分野であり、その独自の作用機序から、特有の免疫関連有害事象(irAE)を有します。irAEを適切に管理するためには、症状の早期発見と迅速な報告が必要です。

患者自身が副作用に対処し、必要な時に医療従事者に報告する等、セルフケアを理解し実践するために患者教育は重要であり、治療開始前に実施するのが最も効果的であるといわれています。患者が治療の中止を恐れて連絡を躊躇することが考えられますが、手立てが遅れると治療の中断につながる可能性があり、どのような変化も早めに連絡することで、治療中断なく医療チームが効果的に対処することも可能であると伝えることが大切です。

患者に伝えるべきポイントとしては、他の抗がん剤とは異なるICI特有の作用メカニズムと副作用、治療効果、副作用の発症時期・観察と対処方法、症状の変化や悪化が起こった場合には医療チームにすぐに連絡することが挙げられます。また、一貫した内容で患者教育を行う為に、個別的な患者の教育ニーズのアセスメント、患者教育提供方法の検討、標準化されてアクセスしやすい教育資材の検討、多職種での情報共有、患者の指導に関する進捗の共有と記録等を継続して検討することも重要です。がん治療に携わる看護師は、患者が適切な教育をうけ、早期irAEの特定と適切な介入を支援するために重要な役割を果たすことが求められます。

本紹介は許可を得て行っています。文献はこちらからアクセスできます。

  • よく経験されるirAEと対応については本文中のTable.1をご覧下さい。
  • 尚、著者のLaura S. Wood先生は、2011年2月に来日され、神戸にて「分子標的治療薬時代の看護師の役割について」日本の看護師と座談会をもたれています。

ONS 44th Annual Congress 参加報告(於: Anaheim, USA)

広島大学大学院医系科学研究科
宮下 美香

2019年4月11日(木)~14日(日)、米国アナハイムにおいてOncology Nursing Society (ONS) 44th Annual Congressが開催されました。本年は当がん看護CNSコース修了者、広島大学病院のがん看護専門看護師、当研究室の助教、中国からの留学生と一緒に参加しました。ONSは米国のがん看護学会ですが、毎年海外から多くの看護専門職者が参加します。連日早朝6時から夜遅くまで、最近のトピックを中心に優れた講演、発表が提供されます。それらには、進展が目覚しい免疫療法や放射線療法などの治療を受ける患者への看護、サバイバーシップケア、アドバンスケアプランニング、終末期ケアなど幅広い内容が含まれています。高齢がん患者への看護についてのセッションでは、米国でも2030年までに65歳以上の高齢者ががんの診断を受けた人の約70%を占めるようになり、多剤併用のリスクやアセスメント、マネジメントの重要性が述べられていました。患者の高齢化は取り組むべき重要な課題と改めて認識しました。

発表演題は、「Advanced Practice」「Clinical Practice」「Industry-Supported」「Leadership/Management/Education」「Quality Improvement」「Research」に分かれており、口演もしくはe-Posterにて発表が行われます。e-Posterのセッションでは、用意されているディスプレイにポスターが映し出され、10分間で発表とディスカッションを行います。私はe-Posterでがん治療に関連した認知機能の変化とQOLとの関連について発表しました。研究をご一緒下さっている米国の先生が質問して下さり勉強になりました。口演はテーマで分けられ10分~15分間の発表が行われますが、日本では見たことのない「Research Abstract Critique」というセッションがあります。このセッションは、演者とreviewerがペアになり、まず演者が発表し、その後でreviewerが研究の概要、強みや提案などを述べます。クリティークのポイント、提案の仕方などを提供する示唆に富むセッションでした。

懇親会は無料でドリンク券1杯分がついており、自由に軽食をいただきました。多くの人が参加しており、たまたまテーブルが一緒になった方がNational Institute of Health (NIH)に勤務するNurse Practitioner/Consultantであり、2021年にWashington DCで開催されるONS学会へ参加したときにはNIHを案内しますと名刺を下さいました。ぜひとも皆で訪問したいと思います。今後もONS学会での人との出会いを大事にして、患者アウトカムの向上に貢献する研究を行い、根拠に基づく実践へ活かしたいと思います。

7th ACP-I Conference 参加報告(於:De Doelen, オランダ)

ベルランド総合病院 がん看護専門看護師
江藤 美和子

2019年3月14日~16日、オランダ ロッテルダムにて、7th ACP-I Conferenceが開催されました。ACPに関するに関する研究、調査、革新的なアプローチについて、共有し討議することを目的とし、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、カナダ、シンガポールなど、様々な国から、医療、看護関連の研究者や実践者、政策担当者等が参加していました。主なテーマには、ACP教育、がん医療におけるACP、ACPの啓発と実践等があり、シンポジウム5セッション、口演94題、ポスター75題が発表されました。私は“Enhancing the End of Life (EOL) Communication:Evaluation of the ‘EOL care education’ for nurses in acute care setting“をテーマとし、臨床のエンドオブライフケアに関する実務者教育と課題についてポスター発表を行いました。

学会で印象に残ったのは、オーストラリアやヨーロッパではACPの国際研究が進んでおり、そのエビデンスをもとに様々なプログラムが進められていることです。患者向けの資材、ホームページなど情報も充実し、Eラーニングなど実務者教育も整備されています。

しかし、そのような国でも一般市民でACPが実際行えていたのは半数程度、医師と話し合えていたのは数パーセントという報告がありました。また、ACPにおいて、医療者から話される言語が理解できず、安心して対話をすすめることができなかったと返答した患者が30~40%いたという口演発表もありました。ファシリテーターとなる医療者、看護師は、会話をするなかで概念や定義を丁寧に患者に説明し、慎重にプロセスを進める必要があることをあらためて学びました。

終末期における医療については、患者、家族、医療関係者それぞれの価値観があり、あるべき医療とケアのあり方について討議を重ねていくことが必要となります。今回の学会での学びを活かし、地域におけるACP実践と教育の推進に努めていきたいと思います。

お知らせ:ICCN2020抄録締め切りの延期について

ISNCCではICCN2020の抄録受付締め切りを2週間延期しました。
2019年9月3日火曜日23:59(北米EDT)まで受け付けています。

なお、個人会員の皆様には割引特典があるかもしれませんが、ICCN2020参加の日本がん看護学会会員用の割引コードは提示されておりません。ISNCCに数回問い合わせましたが、回答が得られませんでした。

第33回日本がん看護学会学術集会 国際活動パネルディスカッション
テーマ:「自分らしく国際学会に参加する―学会に参加した看護師からのメッセージ」

日本がん看護学会 国際活動委員
千葉 育子

第33回日本がん看護学会学術集会において、国際活動委員会企画の国際活動パネルディスカッションが2月24日(日)第9会場にて行われた。「自分らしく国際学会に参加する―学会に参加した看護師からのメッセージ」をテーマとし、古田智恵氏(神奈川県立がんセンター看護師)、長崎礼子氏(がん研究会有明病院看護師)、私、千葉(国立がん研究センター東病院看護師)の3名がパネリストとなり、どのようなサポートを得てどのように国際学会に参加したのか、それぞれの自分らしさを織り交ぜながら発表した。

古田氏は、「ピンチはチャンス:第19回国際がん看護学会 2015に参加して」をテーマとし、上司の勧めにより突然に参加することになった国際学会の経験であり最初は緊張していたが、国を超えて活発に意見交換する意義を、肌で感じられたことを発表された。長崎氏は「第10回ICN NP/APN Conference2018へ参加して」と題し、上司のサポートを得ながら抄録やポスターを作成し、さらに言語に関する不安に立ち向かいながらポスター発表を成し遂げた経験を発表され、その経験がその後の看護実践への自信に繋がったことを語られた。私は「国際学会で口頭発表した経験:国際がん看護学会2018の参加を通して」というテーマで、大学院修士課程で行った研究を口頭発表した経験を述べ、抄録作成から発表までに得られた大学院や所属施設によるサポートや、口演発表したことで多くの参加者に声をかけて頂き、今後に繋がるネットワークを広げることができたことを発表した。

会場からは、がん看護の国際化に今後どのように貢献していくか、英語でのコミュニケーションによる課題をどのように考えるかなどについて質問があり、パネリストとのディスカッションが行われた。がん看護の国際化については、参加を躊躇している同僚に自分が感じた国際学会に参加する意義を伝えることや、国際学会での発表を継続し、共に参加できる仲間を増やしていくことなどが討議された。英語でのコミュニケーションについては、実践可能な英会話からコツコツと練習していくことや、細かな英文法の間違いにとらわれて消極的になるのではなく、他国の文化や看護の新たな看護の視点を得るという目的を達成することを意識してコミュニケーションをとることが大切であるなどの意見が述べられた。

会場アンケートより、「興味があってもハードルが高いと思っていたので、サポートの求め方などが参考になった」、「発表を目指していくことを勇気づけられた」などの意見があり、パネリストがそれぞれの方法で自分らしく国際学会に参加した経験を共有しディスカッションしたことで、参加者の国際学会参加への意欲が高まり、有意義なパネルディスカッションになった。

第32回日本がん看護学会学術集会 国際活動委員会シンポジウム報告
テーマ:「国際学会に登壇したシンポジストが語る国際学会の旬な魅力

日本がん看護学会 国際活動委員
江藤 美和子

第32回日本がん看護学会学術集会において、国際活動委員会企画の国際活動シンポジウムが2月4日(日)第3会場にて行われました。「国際学会に登壇したシンポジストが語る国際学会の旬な魅力」をテーマとし、井沢知子氏(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻助教/がん看護専門看護師)、鈴木美穂氏(がん研究会有明病院副看護部長)、私、江藤(ベルランド総合病院がん看護専門看護師)の3名で、国際学会での発表内容と発表に至るまでの準備や体験を織り交ぜ、国際学会の魅力について伝えました。来場者は運営・関係者を含めて55名でした。

井沢氏は、「気合を入れて準備、いざ出発―ICCN2016 とEAFONSにおける経験」をテーマとし、International Conference on Cancer Nursing (ICCN) 2016、およびEast Asian Form Of Nursing Scholar (EAFONS) での発表や他看護研究者との交流について語られました。鈴木氏は「AONS2017にて日本のがん看護の歴史について紹介する」と題し、Asian Oncology Nursing Society (AONS)2017にて、日本がん看護学会の歴史やがん看護に関する診療報酬とがん看護スペシャリストの実践について紹介されたことを写真等織り交ぜながら講演されました。私は「言葉を超えてがん看護を語り合う意義の体験‐ICCN2017に参加して‐」をテーマにしました。がん治療中の排便障害と対処に関する実態調査の成果についてICCNのシンポジウムで発表および討議し、患者の背景にある文化と価値観を重視する必要性を学んだことを発表しました。

会場からは、国際学会で発表するにあたっての準備はどのようにしたのか、現場の看護師が国際学会で得た学びをどのように実践に生かすのか、など質問をいただきました。今回国際学会に参加したことで、現在の看護介入研究に文化の要素を取り入れる必要を学んだこと、今後は専門家や研究参加者の意見を伺って、より介入方法を洗練させていく必要があることを返答しました。また、現場の看護師が国際学会に参加する意義として、看護を考える視野が広がること、価値や文化に関する視点が変化することを体験し、より深い視野で対象を見る事ができることを返答しました。

会場アンケートより、「今回のシンポジウムに参加して、今後の自分の参加姿勢を考えるきっかけとなった。機会があれば口述発表できるよう頑張ろうと思った」、「国際活動のきっかけはどういうものかと思っていた。まずは懇親会に参加しようと思う」、「当院も現場を変えるきっかけとして国際活動が必要だと思った」など、国際学会において言葉を超えて看護を語りあう意義についての理解も深まり、有意義なシンポジウムとなりました。

International Conference on Cancer Nursing (ICCN)2017参加報告
(於:アナハイム, CA, USA)

ベルランド総合病院 がん看護専門看護師 江藤美和子

2017年7月9日~12日、アメリカカリフォルニア州アナハイムにて、International Conference on Cancer Nursing (ICCN) 2017が開催されました。毎年ICCNでは、欧米やアジアなどの国々から、がん看護に携わる看護師や看護研究者が集い、がん看護の実践、教育、研究について討議し、質の高い看護実践と研究を追求しています。今年の開催テーマは“Merging Research and Practice Across the Globe”でした。

ISNCC とAONSとのJoint Session

International Society of Nurses in Cancer CareとAsian Oncology Nursing SocietyとのJoint Sessionは、“Using research to inform service development”をテーマに行われました。Ka Ming Cho氏と江藤の2名がAONSの代表として発表を行いました。Cho氏は、Chinese University of Hong Kongの准教授です。私はがん看護専門看護師として、2013年から現在も進めている研究について、理論ベースの実践を行い、研究として成果も可視化している活動を報告したいと考えました。がん治療中に起こる排便障害と対処に関する実態調査および看護介入の検証の成果を題材に発表を行いました。〔プレゼンテーション タイトル:Developing a nursing intervention program for patients with cancer symptoms on collaboration between Certified Nurse Specialists and faculty members of Nursing〕

がん化学療法中の排便障害は多くのがん患者が体験していますが、その実態や症状マネジメントに関する研究は少なく、そのようながん化学療法中の排便障害と日常生活への影響、対処の実態を明らかにすることを研究目的としました。対象者が体験している排便障害の特徴として、症状の程度は軽~中程度が多く、また多くの対象者は過去の自分の体験から症状マネジメントの方略を見出して対処を行っていました。しかし、少数ではあるが、通常パターンを逸脱していることを認識せず、また医療者にも伝えることもできなかった対象者がいました。排便障害は個々の認識、習慣、羞恥心が関連し個別性が高い症状です。看護師はこの個々の体験と対処を重視して関わり、前もって必要な情報、知識を伝え、個別性に応じて技術の提供を行うことが重要であることを述べました。

座長のオーストラリアクイーンズランド大学教授Patsy Yates氏は、この研究は大変意義あるものであり、今後も継続してほしいとのフィードバックを下さいました。そして、現場の看護管理者の役割も担う専門看護師である私に対し、どのように実践と研究を継続させていくのかと質問をいただきました。現場の管理・実践で時間の制約があるのが現状なので、研究過程のすべてを行うことは難しく、看護研究者と協働し役割を分担し、研究計画立案とデータを収集、成果分析を共に行ない、看護への意義を明確化することが大切ではないかと考えて、そのように返答を行ないました。

Cho氏は、婦人科がん患者のセクシュアリティを専門領域として、これまでの研究成果を発表されていました。セクシュアリティは質的研究で取り扱われることが多い領域であると認識していましたが、量的・質的な研究を地道に積み重ね、中国人の文化背景に即した介入モデルの検討と実践を目指して取り組んでいるという報告に感銘を受けました。排便障害におけるケアについても、文化や価値観を配慮する重要性を感じ、現在もメールを通じた交流を行っています。

学会では、世界各国から様々な研究発表が行われ、特にアジア地域の研究者や看護実践家の発表が多くみられていました。私は現在日本がん看護学科で国際活動委員も務めています。今後も会員として、学会での研究・実践の発表を通じて、がん看護における国際交流に貢献していきたいと思います。

ISNCC(国際がん看護学会)からのお知らせ(2017年2月)

ISNCC(国際がん看護学会)が2つの新しいリソースを発表しました。 PDFになっていますのでご覧下さい。

  1. Models of Palliative Care Document
  2. Cancer Pain Position Statement

ICCN2017 事前登録の割引の案内

日本がん看護学会の会員を対象に、事前参加登録料について50USドルの割引があります。
プロモーションコードは下記になっています。ご活用下さい。

Promotional Code :  FullMBR_ICCN

第20回 国際がん看護学会
International Conference on Cancer Nursing 2016に関する報告

2016年9月4日~7日、香港においてInternational Conference on Cancer Nursing (ICCN) 2016が開催されました。記念すべき20回目の開催にあたる今回は33か国から395名の参加者が集い、日本からは74名が参加し、活発な議論が交わされました。

プレカンファレンスでは、サバイバーシップケアがテーマとなるセッションがあり、井沢知子氏(京都大学医学部附属病院 CNS)が米国、カナダ、英国、オーストラリアの演者の方々と登壇されました(写真1)。国際的な視点でサバイバーシップケアについて共有し、我が国のサバイバーシップケアのありかたを考える機会となりました。また、「緩和ケア・エンドオブライフケア」のセッションでは、山本瀬奈氏(社会医療法人博愛会 相良病院)が口演発表されました(写真2)。そのほか、日本のがん看護の研究成果や実践報告を発信する多くのポスター発表も行われました。

日本がん看護学会のガイドライン委員会委員長の神田清子氏(群馬大学)からは、日本がん看護学会が日本臨床腫瘍学会、日本臨床腫瘍薬学会と合同で作成した「がん薬物療法における曝露対策合同ガイドライン」に関するポスター発表“Overview of JSCN/JSMO/JASPO joint guidelines for safe handling of cancer chemotherapy drugs in Japan”が行われ、Poster Awardを受賞されました(写真3)。

Research Poster Awardには、神田清子氏(群馬大学)の“Development of the Comprehensive Assessment Scale for CIPN in Survivors of Cancer”、箕輪千佳氏(佐久大学)の“Autogenic Training May Enhance the Immune Function of the Oral Cavity”が選ばれました。神田清子氏はPoster AwardとResearch Poster AwardのW受賞の快挙となりました。

さらに、がん看護のサイエンスとアートの国際的発展に目覚ましい貢献をした証として2年に1度贈られるDistinguished Merit Awardには、Cancer Council AustraliaのCEOを務めるSanchia Aranda氏が選ばれ、“Reflections across 4 decades in cancer nursing – A journey from human to population perspectives”と題した講演が行われました(写真4)。国際対がん連合の次期会長でもあるAranda氏は、低中所得国を含めた国際的ながん制圧の重要性についても述べられました。

次回ICCN 2017は、2017年7月9日~12日、アナハイム(米国)でリサーチにフォーカスしたカンファレンスが開催される予定です。

写真 プレカンファレンス「サバイバーシップケア」演者
写真2 口演発表「緩和ケア・エンドオブライフケア」演者
写真3  「がん薬物療法における曝露対策合同ガイドライン」に関するポスター発表
写真4 Distinguished Merit Award受賞の様子

Asian Oncology Nursing Society 2015 Conference におけるJapan Workshop開催報告

2015年11月19日~21日の3日間にわたり、Asian Oncology Nursing Society 2015 Conferenceが韓国ソウル市において開催されました。3日目には、日本がん看護学会国際活動委員会の活動の一環として“Current topics of cancer nursing in Japan”をテーマとしてワークショップを開催し、アメリカ、韓国、台湾、日本より30名の方に参加いただきました。日本のがん看護の発展に寄与されたJudith L. Johnson博士も参加してくださいました。

冒頭に日本がん看護学会理事長で慶應義塾大学教授の小松浩子先生より、“The current situation and future prospective of cancer nursing in Japan”をテーマとし、我が国のがんの疫学、最先端のがん治療と看護についてプレゼンテーションがありました。さらに、がん看護専門看護師(CNS)の活動として、がん化学療法における支持的な関わり、緩和ケア領域でのがん看護教育のトピックスや実践が紹介されました。

次に大阪大学医学部附属病院オンコロジーセンターCNSの田墨惠子氏より、がん化学療法室での卓越したフィジカルアセスメントと静脈穿刺について“Expertise and role of a OCNS in an outpatient chemotherapy room”をテーマとしたプレゼンテーションがありました。CNSによる。血管穿刺での漏出発現確率は非常に低く、看護の技の効果とエビデンスの示し方も大変学びとなるものでした。

引き続き“The overview of palliative care situation in Japan, and palliative nursing care at an acute general hospital”として、社会医療法人生長会 ベルランド総合病院CNSの江藤美和子氏よりプレゼンテーションがありました。日本人が最期を迎える場所として、60%以上の日本人はできれば家族の世話をうけながら、住み慣れた家で過ごしたいという希望をもっている。しかし実際の看取りの場所は、病院80%以上、緩和ケア病棟4%、在宅12%であると提示し、在宅の看取りに向けた課題として、地域包括ケアを発展させることが急務であることが述べられ、実践例の提示がありました。

その後の意見交換の時間では、“韓国も高齢化社会が進み、家での看取りが困難なために、日本と同じく病院での死亡数が急増しており、この状況で、自宅で看取りを希望された場合にどのように支援しているのか”と質問がありました。地域包括ケアと多職種チームの実践を推進することで、患者・家族のニーズに応えるだけでなく、それぞれの強みを生かすことで、より強固な支援となり得るなどのディスカッションがなされました。アジア地域では同じような課題を抱えていることも共有ができ、今後もこのような国際交流を重ねて、よりよいがん看護の実践を追及していく必要性を認識できました。

第20回 国際がん看護学会
The 20th International Conference on Cancer Nursing (ICCN) 2016のお知らせ

International Conference on Cancer Nursing (ICCN) 2016(2016年 9月4日~7日、香港開催)についてお知らせします。
テーマは、'Embracing globalization through leadership and partnership in cancer care'です。ICCN2016に関するお知らせ、プログラム、プレカンファレンスの内容については、学会ホームページからご確認ください。

最新のニュースがご覧いただけます。早期登録は7月6日までとなっています。

第19回 国際がん看護学会
the 19th International Conference on Cancer Nursing (ICCN)
に関する情報

第19回国際がん看護学会(2015年 7月8日~11日、バンクーバー開催)の演題募集についてお知らせします。2月2日15時(北米東部時間)まで、締め切りが延長されました。

The 19th ICCNに関するお知らせについては、学会ホームページでご確認ください。ISNCC Conference Scholarshipsのノミネート募集など、最新のニュースもご覧いただけます。また、会員の方は、ISNCC Insightへのアクセスからonline educational programもご覧いただけます。 なお、第20回国際がん看護学会は、2016年9月4日~8日、香港で開催予定になっています。

第18回 国際がん看護学会
the 18th International Conference on Cancer Nursing (ICCN)
に関する報告

2014年9月7日~11日、南米パナマ共和国において第19回国際がん看護学会が開催されました。40か国から約400人の参加があり、参加者の投票によるポスターアワードでは、狩野太郎 氏(群馬県立県民健康科学大学)が受賞されました。また、ISNCC新会長にはStella Aguinage Bialous 博士が就任されました。

受賞者
狩野太郎(群馬県立県民健康科学大学
受賞名
People’s Choice Poster Awards
受賞演題
Cancer Prevention Education for Children at a Community-based Fundraising Event

※国際がん看護学会(ICCN)は、来年から毎年開催されることになりました。次回 第19回国際がん看護学会(ICCN)は2015年7月8日~11日 カナダ バンクーバーにおいて開催されます。

The 19th ICCNに関するお知らせは、学会ホームページで随時ご確認ください。

The International Society of Nurses in Cancer Care (ISNCC)のwebサイト

第17回 国際がん看護学会
the 17th International Conference on Cancer Nursing (ICCN)
に関する報告

2012年、チェコ共和国のプラハで9月10日から13日の期間で第17回国際がん看護学会が開催されました。日本からも多くの方々が参加し、そのうち狩野太郎 氏(群馬県立県民健康科学大学)らの研究グループと、寺町芳子 氏(大分大学医学部看護学科)らの研究グループが、ポスターセッションの部で受賞されました。

受賞者
狩野太郎(群馬県立県民健康科学大学)、神田清子(群馬大学)
受賞名
Best Poster Award 2012
受賞演題
Development and validation of a Chemotherapy-induced Taste Alteration Scale for Daily Life
受賞者
寺町芳子(大分大学医学部看護学科)、井上亮(大分大学医学部看護学科)
受賞名
People's Choice Poster Award
受賞演題
Promotive interaction between medical personnel and cancer patients spanning the process from the breaking of bad news to decision-making

※次回の第18回国際がん看護学会(ICCN)は南米パナマ共和国で開催されます。
The 18th ICCNに関するお知らせは、学会ホームページで随時ご確認ください。

The International Society of Nurses in Cancer Care (ISNCC)のwebサイト

ISNCC Newsletter 国際がん看護学会ニュースレター

ISNCCニュースレターの紹介

ISNCCのNewsletterが更新されました。最新版Vol.26 No.3, 2014まで、国際がん看護学会HP recourseからご覧いただけます。

国際がん看護学会 WEBサイト