日本がん看護学会はたばこのない2020日本のプロジェクトに参加しています

刊行物・ガイドライン

「がん薬物療法の血管外漏出の予防・対応に関する合同ガイドライン(仮称)」改訂に向けた
クリニカルクエッション募集のお知らせ

平素より日本がん看護学会の活動にご協力いただき,誠にありがとうございます。
この度,2014年に発刊されたガイドライン「外来がん化学療法看護ガイドライン1 抗がん剤の血管外漏出およびデバイス合併症の予防・早期発見・対処 (2014年版, 金原出版)」を日本がん看護学会,日本臨床腫瘍学会,日本臨床腫瘍薬学会の3学会合同で改訂する方針となりました。がん薬物療法を受ける患者へ標準化したケアを提供するために、安全性の確保が重要とされるがん薬物療法(支持療法含む)の血管外漏出に焦点を当て、エビデンスに基づき血管外漏出の予防、早期発見、鑑別や対応、管理に関する指針を示したいと思います。

2022年2月発刊(予定)を目指して2020年9月中旬にガイドライン作成メンバーによる3学会の合同委員会が発足し、ガイドライン改訂の方針について検討いたしました。その中で、会員のニーズや課題を考慮したガイドラインを作成するために,まず3学会の会員より、クリニカルクエッション(CQ)に関するご意見等を公募することとなりました。
以下をご参照頂き、皆様よりご意見をお寄せ頂きたくお願いします。

1.クリニカルクエッションとは?

クリニカルクエッション(CQ)とは,「スコープ*で取り上げることが決まった重要臨床課題(Key Clinical Issues)に基づいて、診療ガイドラインで答えるべき疑問の構成要素を抽出し,ひとつの疑問文で表現したもの」と定義されています(Minds, 診療ガイドライン作成マニュアル2017)。 
 皆様の臨床実践の中で「がん薬物療法(支持療法含む)による血管外漏出(予防、鑑別、対処、治療やケア等)に関する疑問」について追加が必要なことや2014年版のガイドラインのクリニカルクエッション(別紙)をご参照頂き、修正や追加が必要な事項を記載いただくようお願いいたします。
 自由な記載方法で結構ですので応募よろしくお願いいたします。

*スコープ(scope):診療ガイドラインが取り上げる事項や方法論を明確にするための文書。診療ガイドライン作成 の企画書ともいえる文書。

2.クリニカルクエッションの提出方法

対象者:日本がん看護学会員
送付先:日本がん看護学会事務局E-mail(info@jscn.or.jp
公募期間:2020年10月2日(金)~2020年10月15日(木)

送付時は,氏名,所属をご記入してください。個々のご意見については回答いたしませんのでご了承ください。また、ご意見は改訂の参考にさせて頂くもので、必ずしも採用できるとは限らないこともご承知おきください。何卒よろしくお願い致します。

2020.10.2
がん薬物療法の血管外漏出に関する合同ガイドライン委員会